【ハロウィンSALE】 【B反】 【人間国宝　故・千葉あやの】 重要無形文化財保持者 逸品正藍冷染綿着尺 美しい藍の表情。 もうございません…

【　仕入れ担当　田渕より　】
何というお品でございましょう…
私を含め、工芸ファンの方にはもはや涎が垂れるほどのお品。

重要無形文化財保持者『本正藍冷染め』
人間国宝千葉あやの氏が藍染めを施された
超希少な逸品と偶然にも出逢いました。

見つけた瞬間に思わず旨がときめきました。
製織からかなりの年数も経っており訳ありではございますが、このお値段はまず有りえません。
短尺の為、帯へのお仕立てもいかがでしょうか。
コレクターの方は何卒何卒お見逃しなきようにお願いいたします。


【　お色柄　】
生地には綿を用いてふうわり、滑らかな肌触り。
ナチュラルな節感が天然染料の発色と相性が良く、
手触りしなやかな綿地を味わい深い藍色に染め上げ、
掠れ調子の格子模様が織りなされました。

画面上でご覧いただけますでしょうかこの濃淡。
うっとりするほどに、美しく品良い印象は唯一無二。

探して見つかるお品ではございませんし、
もちろん現実的なお値段でご紹介できるのは、今後共ないかと存じ上げます。
もう出会えることはないであろう超逸品を…
ぜひともお見逃しなきようにお願いいたします。


【　商品の状態　】
B反として仕入れて参りました。
巻き終わりから約2mにかけてうっすらと色ヤケがございます。
（※画像の黄色矢印の幅は1cmです。）


【　正藍冷染（しょうあいひやぞめ）について　】
宮城県栗原市の千葉家に代々伝わる藍の染色技法。

「正藍染」「正藍冷染」、また地名を冠して
「栗駒正藍染」等と呼ばれる。
※「正藍冷染」は1998年に千葉家の商標登録となった。

明治から大正時代にかけては栗原市内でも
藍染めをする家庭があったが、安価で容易に染められる
インド藍や人造藍が日本に入ってきたことにより一気に
衰退の道をたどり、昭和20年代には千葉家のみとなった。

一般的な藍染めは発酵加減を加熱して調整することで、
年中染める事が可能で、染料として使用する藍の葉を
発酵させた蒅（すくも）を専門の藍師から仕入れて
染めるが、正藍冷染は藍の栽培から自然発酵、染めまでを
一貫して行い、染料となる藍は床伏せをし、人工的な
加温を行わず自然発酵させたものを使用。

藍瓶を加温し年中染色可能な通常の藍染とは異なり
自然発酵のみで藍を発行させるため、冷染は初夏の
限られた期間のみ染色が可能。

千葉あやのが人間国宝認定時にも正藍冷染の名で登録されたが、
温度を下げるわけではないのに「冷染」というのは不適当という
染色学者・後藤捷一の指摘により1966年に「冷染」の名称を外し
「正藍染」に指定名称が改められた。

藍を栽培・加工し、自家栽培の麻で作った布を染める
一連の過程が重要無形文化財として指定されている。
初代・千葉あやのが国の重要無形文化財技術保持者（人間国宝）に
指定され、あやの死去後の1980年12月に、長女・千葉よしの
（1909年-2009年）が宮城県指定無形文化財「正藍染」の保持者指定、
その後、よしのの息子の妻である千葉まつ江が2010年9月から
同保持者となった。

まつ江は2023年5月に死去、現在は長男の千葉正一が技法を受け継いでいる。

バイヤー
田渕 健太

080-1503-2255

日曜定休、休日は翌出勤日に対応させて頂きます。