“祝新館OPEN　4日朝10時迄”【万葉染織】 特選本手加工京摺り友禅小紋着尺 「雪輪重ね」 スッキリ小付けの粋なデザイン！ 可憐さをも漂わせる希少な染匠の逸品。

【　仕入れ担当　戸髙より　】
柔らかい風合いにそっと並べられた飛び柄の小紋をご紹介致します。

染め上げは「型友禅」の技法を基に
京友禅の技法を研鑽し続けた【　万葉染織　】。
きもの市場でもご紹介の機会はそこまで多くなく、
こだわり抜かれた美の意匠をお目にかかること少ない…。

あまりお耳にされたこともないかもしれません。
知るひとぞ知る京の一流染匠のひと品。

問屋さんがお持ちであったいくつかを厳選してまいりました。
この機会をどうかお見逃しなく！


【　お色柄　】
地はスッキリと柔らかい丹後ちりめんを用いまして。
濃紺色に染められた穏やかな地を成しました。

そこへ描かれたのは雪輪の縁取り文様でございます。
一見するとシンプルなお柄かと思いますが、
その実、雪輪の重なった箇所には青海波や菱七宝、
亀甲文様がチラリと姿を見せ、
エレガントに煌めかせる美匠を表現しました。

スッキリとした地色の中でもキリッと浮かび上がる印象のお柄ですので、
さり気なくも存在感のあるおしゃれ着としてお楽しみください。

【　万葉染織（まんようせんしょく）について　】
1971年（昭和46年）創業
京都友禅協同組合所属

糊や摺り等の伝統的な技法を用いた
板場の型友禅の着尺をメインに
熟練の職人がものづくりを続けている。

【　京友禅について　】
経済産業大臣指定伝統的工芸品（1976年6月2日指定）
京都府知事指定伝統工芸品

京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅（京友禅、加賀友禅、
江戸（東京）友禅）の1つ。

「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。

明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。

量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月（1976年）には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。