商品番号:1514087
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
なんとも味わい深い…
型絵はもちろん、木版や絞り。
父に学び、研鑽した技術をあつめて…
国画会の重鎮、染色作家・小島貞二氏による、
唯一無二の型絵染九寸帯のご紹介です。
芹沢けい介氏に師事した小島悳次郎氏を父に持ち、
芹沢氏の隣家という環境で幼少期を過ごした貞二氏。
弊社でのご紹介の機会は滅多となく、
中でも楮布を用いた逸品…
滅多とございませんので
どうぞこの機会をお見逃しないようご覧下さいませ。
【 お色柄 】
帯地には、ふうわりと軽く、張りのある楮を使用。
凛とした黒色の地にお柄には小花などの豊かな意匠を彩り美しく表しております。
不透明かつ男性的な力強さを押し出した彩り。
絞り染や木版と併用したりと、一つとして同じもののない
こころはずむ作品。
どこか現代アートに通ずるポップな印象。
また、配された細かいタッチは、そのひとつひとつが、どこか「ユーモラス」であり、
どこか「不均一」であり、どこか「異形」であったりしています。
同じ染帯でもズラリと並ばれた際には、とても強い存在感を呈してくれます。
理路整然ではなく、人の手を介しすことで生まれたゆらぎと、奥行き、柔軟性。
生地の風合い、デザインセンス、色彩センス…
どうぞお手元にてご確認下さいませ。
ここ京都室町より心を込めてお届けさせて頂きます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 小島貞二について 】
国画会会員
1949年、東京生まれ
1967年 染色作家の父・小島悳次郎につき染色を始める。
1973年 日本民藝館奨励賞。
1977年 個展活動を開始。
1979年 国画会新人賞。
1988年 国画会会員。
72年より20数年度渡印。
インドの染織に造詣が深いことでも有名。世界各国で活躍中。
【 楮布(こうぞふ)について 】
クワ科の植物である楮(こうぞ)を原料として作られる織物。
別名・太布(たふ)。木綿(ゆう)とも呼ばれる。
古くは木綿の織物をのぞく楮、麻、苧麻、葛等の
植物繊維で織られた布を総称して太布と呼んだ。
近年では楮を原料とした阿波太布が重要無形民俗文化財の
指定を受けたこと等から、
「太布=楮、または藤蔓等から作られた織物」
との認識となっている。
「日本最古の布」と呼ばれるほど歴史が古く、
今でも神道の儀式等には楮布等の植物から
織られた織物による装飾品が数多く使われている。
楮とはクワ科の落葉低木で、
繊維が長く強くしなやかなのが特徴で、
日本では木綿(綿花)の生産が始まるまで
楮等による織物の生産がされてきた。
雪上にて数日間晒した楮を、蒸し上げて柔らかくしてから
樹皮を丁寧にはぎ、手績みした糸を手織によって織り上げる。
楮100%
長さ約3.6m
六通柄
◆最適な着用時期 単衣・盛夏(5月下旬~10月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆合わせる着物 色無地、小紋、織の着物
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。