【 仕入れ担当 中村より 】
伝統にとらわれず良き物を創り続ける染織のまち、越後十日町より、
伝統工芸士 白川貞夫氏率いる白新染織より、絣の特選を織り上げた一品をご紹介いたします。
今回ご紹介のお品は、伝統工芸士の白川貞夫氏の作品でございます。
従来の技術より遥かに高度な織り技、小千谷織物の『横双絣』の技術と
結城紬の『亀甲絣』の技術を組みあわせ併用するという、完成するまでに
7年の歳月を要した技にて織り上げられました。
熟練の職人にしか為しえない、本当に難易度の高い織りのお品。
ぜひこの機会をお見逃しなくお願い致します。
【 色柄 】
真綿糸独特のふっくらとした質感に、所々に顔をのぞかせるフシの表情。
手を触れるとその素朴な素材の味わいが伝わって参ります。
しなやかな濃紺色の地をベースに、亀甲絣を併用して織り描かれた意匠…
風雅な薫り漂う古典景色に心をゆだねて…
精密な技によって生み出されたまるで絵画のような茶屋辻柄が地一面に織り表されております。
こだわり抜かれたお洒落紬をまとう大人の贅沢をご堪能くださいませ。
個性を感じさせるデザインでございますが、お色のトーンをあわせ、
やや明度を落とすことで、奇抜になりすぎない仕上がりとなっております。
【 本塩沢(塩沢お召し) について 】
産地:新潟県南魚沼市
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年12月15日指定)
本塩沢の証紙は塩沢織物工業組合(現加盟織元9社)
によって管理される。
・技術又は技法
一、先染の平織
一、たて糸の絣と、よこ糸の絣とを手作業により
柄合せし、絣模様を織り出す
一、地糸に使用するよこ糸は、米糊、蕨糊、布糊を用いる事
「のり付け」をした後「追ねん」をする事
一、絣糸の染色法は「手括り」・「手摺り込み」
「板締め」又は「型紙捺染」による事
一、シボ出しは「湯もみ」による事
本塩沢は、越後上布・塩沢紬・夏塩沢と共に
塩沢産地の代表的な伝統織物。
起源は寛文年間(1661年~72年)に堀次郎将俊による
強撚糸を用いた“シボ”のある強撚織物の考案、
近郷の婦女子に伝えた事が始まりとされる。
越後に伝わった縮織(明石ちぢみ)の手法を取り入れた
小千谷縮をもとに、その技術を絹に展開、さらに結城紬や
西陣お召の技術も吸収しながら現在に至るハイブリッドな織物。
右に撚った糸(S撚り)と左に撚った糸(Z撚り)を
交互に組合せ、湯もみすることによりシボが生まれる。
強く撚られた糸が戻ろうとする力が独自の凹凸を生み出している。
凹凸は肌への接触面積を減らし、さらっとした感触となるため
単衣の時期により好まれる。
絹100%
長さ約12.3m 内巾約37cm(裄最長約70cm)
伝統工芸士 白川貞男
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添い、お茶席、お稽古事、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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