【 仕入れ担当 中村より 】
伝統工芸士【 上石辰男 】氏による
箔糸が煌びやかな本場筑前博多織の佐賀錦袋帯です。
シックな彩りで、両面それぞれ異なる印象のお柄が
全通に渡って織りなされました。
1本で2通りお楽しみいただける重宝の一条。
ぜひお見逃しなく!
【 お色柄 】
やや肉厚な地風のしなやかな帯地。
深い緑などの落ち着いた配色で
一面に花菱の意匠が織りなされました。
もう片面は、紗綾形、子持ち菱、網代、格子などのお柄が
横段の構図で織りなされました。
箔糸の広がるような光沢と、金糸の凛と鋭い煌めき…
一つ一つの施しがお柄を浮き上がらせ
奥行きのある味わい深いデザインです。
【 商品の状態 】
着用済みのお品として仕入れてまいりました。
着用ジワがございます。
※お届け前にプレス加工をサービスしますので、
お届けに10日ほどお日にちを頂戴します。
リサイクル品ならではのお値打ち価格でお届けいたしますので、
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【佐賀錦について】
佐賀錦は、西暦1810年頃、肥前鹿島の藩主鍋島家の後質が、
網代天井を見て織物にする事を発案したもので、
当時は組錦又は御組物と呼称され、
鹿島鍋島家大奥の手芸として盛んに行われました。
「佐賀錦は金・銀・漆の特製の箔紙に切目を入れて経として緯に絹糸を通して織上げたもの」
明治初期に一時中断されましたが、其後高貴の方々により、再興せられ、 更に改良、進歩され、
従来の織物の外に遂に花鳥・風景等画趣豊かな優秀精巧なる織出模様が案出されました。
其頃より「佐賀錦」と改称され、今日まで継承されております。
今日では、綴れ帯と並び「フォーマル用の帯」の定番として、
織り続けられております。
【 博多織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1976年6月14日指定)
鎌倉時代、中国(南宋)へ渡った商人の
満田弥三右衛門が考案し、その子孫が改良工夫して
博多に広めたとされる。
博多織による帯を筑前黒田藩の初代藩主・黒田長政が
江戸時代に幕府に献上したことで広く認知された。
これによりその図柄には献上柄と名がついた。
現在の博多織の献上柄には厄除け、子孫繁栄、
家内安全の願いが込められている。
1本の帯を作るのに7000~15000本もの経糸を使うため
柔らかくてコシのある地風である。
糸の密度が高いので締める時にキュッキュッという
「絹鳴り」と呼ばれる独特の音色がする。
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.6m
柄付け:全通柄
耳の縫製:かがり縫い
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、お付添い、お稽古、芸術鑑賞、観劇 など
◆あわせる着物 訪問着、付下、色無地、江戸小紋 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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