【元文3年創業 誉田屋源兵衛】 特選工藝袋帯 天鵞絨 螺鈿箔 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「市松地月兎紋」 ユニークな織の表情 ボリュームあるビロードの風合い

商品番号:1501930

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【 仕入れ担当 岡田より 】

【 誉田屋源兵衛 】より、ボリュームある
天鵞絨(ビロード)地に金糸、螺鈿箔を用いて
個性的なお柄が織りだされた特選袋帯のご紹介です。

ビロードの持つ光沢に金糸、螺鈿箔糸がアクセントをそえる
奥行きある表情に仕上がっており、洒落訪問着や付下、
色無地、小紋、御召などのお着物とのコーディネートで
他にはない存在感のある帯姿を演出してくれる事でしょう。


【 お色柄 】
薄手でややハリのある濃い紫鳶(むらさきとび:
暗く灰がかった赤紫色)の帯地に、帯地と同色の箔糸を
市松状に織り込み、金糸の濃淡と螺鈿箔糸、ビロードの
表現による市松と兎の後ろ姿、月を思わせる円紋が
お太鼓柄にて構図で織りだされております。

【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたので
締め跡やたたみジワがございますが、結んだ際に
気になるような汚れはございません。

お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。



【 天鵞絨織(輪奈ビロード)について 】
ポルトガル語が語源
別名モール織とも呼ばれる。

布の表面が毛羽・輪奈(わな)でおおわれた
滑らかな感触の弾力がある添毛織物のこと。

経糸に地組織を作る地経と、数種の色で輪奈
(文様の輪状の部分)を創る経の2種類を用意し、
それぞれ別の経巻具に巻き、輪奈の長さにより経を加減、
地経より長くして平織りで経糸を織り入れてから輪奈の
経を引き上げ、仮に針金(太い糸)を通し入れて
再び緯糸を織り入れと、これを繰り返して最後に
針金(太い糸)を引き抜くことで輪奈独特の
ループ状の組織とする。

その針金上の経糸をナイフで切り、毛羽をつくったものが
天鵞絨(ビロード)で、輪奈の経を毛羽経と呼ばれる。


【 誉田屋源兵衛について 】
1738年(元文年間)創業
京都室町の帯の製造販売の老舗。
現在は十代目である山口源兵衛が、代々受け継がれてきた
技術とともに革新の精神を持って意匠、配色、素材、
一切の妥協を許さず、洗練された帯を作り続けている。

【 沿革 】
1738年 初代矢代庄五郎により、南矢代誉田屋創業、
    西陣大火災後の復興に尽力。
1868年 6代目矢代庄五郎より、京都松尾出身の
    山口源兵衛が7代目を継承。初代誉田屋源兵衛を名乗る。
    西陣帯地大元卸商として「横綱」の称号を得る。
1917年 7代目誉田屋源兵衛没、8代目誉田屋源兵衛襲名、継承。
1933年 8代目誉田屋源兵衛没。9代目誉田屋源兵衛襲名、継承。
1981年 9代目誉田屋源兵衛没、現10代目誉田屋源兵衛襲名、継承。
    後、帯作りに専念。
1985年 全国の原始布を素材として個展を開催。
    以後、インド、東南アジアの野蚕糸を帯に用いる。
1994年 京都六条の江戸末期の町屋にて創業260周年展。
1999年 「京都誉田屋源兵衛帯ときもの展」開催。
2000年 「誉田屋源兵衛 織りの帯展」開催。
2002年 小石丸企画に対して日経MJ賞受賞。
    日本の原種の繭である小石丸の復活と継続、
    日本の染色技術の活性化に努める。
2003年 日本文化デザイン大賞受賞。

- 素材・サイズ

絹100%・金属糸風繊維除く
長さ:約4.35m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:かがり縫い
※ビロードの性質上、毛羽立ち、毛流れのくせ、お色の濃淡がございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン パーティー、芸術鑑賞、観劇 など

◆あわせる着物 訪問着、付下、紋付き色無地、江戸小紋 など

※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。

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