商品番号:1499838
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
原始布よりあらたな美の再発見を求める。
原始布・古代織を復元されている織工房、出羽の織座より…
近年ではご紹介の少なくなってきた幻の織物、科布を用いた
ハンドバッグを仕入れて参りました。
残念ながら、訳ありではございますが
滅多と出会うことの無い作品でございます。
どうぞこの機会お見逃しないよう、よろしくお願い致します。
【 お色柄 】
自然そのものに触れているような…
ざっくりと張りのある飴色の帯地。
科の自然なお色味は見つめるだけで心満たされるような…
小ぶりながならも夏の和姿に存在感与えるひと品でございます。
夏小紋や夏紬、上布や小千谷縮などの自然布のお着物など、
幅広いおしゃれ着に合わせて重宝いただけます。
暑い季節に爽やかな風を吹かせて…
季節の素材で、夏のお出かけをお楽しみ下さいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りました。
中地に汚れがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
【 出羽の織座について 】
知る人ぞ知る、名うての織工房です。
古代と日本衣文化の昔と今を知る、全国で唯一の原始布織工房であり、
近年は米沢民藝館を設立し、消え去った日本の衣文化の源流を伝えるため、
命脈を絶った布と衣、そしてそれを織るために用いられた織具類を展示保存するなど、
日本の衣の原点に深く関わりながら、研究を続けていらっしゃいます。
【 科布について 】
シナノキ(科の木)の樹皮を細かく裂いて績まれる科糸。
それを用いて織り上げた布が「科布」です。
その歴史は縄文・弥生時代にまでさかのぼり、
9・10・13世紀には文献にも登場、かつてはかなりの量が生産され、
衣類として需要があったものと考えられております。
山間の村々で織られていた科布。
大麻布や苧麻布の普及によって織り上げ数が少なくなり、
江戸時代に木綿栽培が始まるとより一層生産地が減少、
さらに第一次世界大戦後には風前の灯火、
もはや新潟県と山形県の一部にしか残らなくなりました。
その織り上げは、一年がかり。
木を切り、皮をはぎ、水につけ、煮る、洗う、裂く、績む、撚りをかける、織る。
20以上の工程を経て、はじめて布になります。
丹精込めた手仕事で作られますので、大変希少価値の高い織物と言えましょう。
市場にもほとんど出回りません。
その特徴は、ざっくりとした素朴な手触り、自然な色合い。
大変軽くて通気性に優れ、水に強く、陽射しによる変色の心配もございません。
使い込むほどに木肌の艶がでてまいります。
その強靱さ、耐水性、通気性、織り目の美しさと素朴さ。
人の心の通ったあたたかさは、現代の人々の感性に訴えるものがございます。
山里の暮らしの中で受け継がれてきた伝統と、
根気のいる作業を経て生み出される素朴な風合いの布には、
力強い生命感が溢れています。
≪科糸織帯の取り扱い≫
科の木の芯皮を糸に紡いで原料にしており、自然の樹木の香りがいたします。
また、織機が明治以前のいざり機なので、織る時に
タテ糸・ヨコ糸ともに水に濡らして織りますので、耳巾が不揃いになります。
このように原始的な織布ですから独特な自然の風合いと色彩になり貴重な商品です。
お召しの際には、乾燥しておりますと硬い風合いになる場合がありますので、
前の日に霧吹きをして掛けておきますと柔らかくなります。
ご使用後も同じように霧吹きして掛けてからシワを延ばして陰干ししてください。
【 科布について 】
「シナノキ」や「オオボダイジュ」の
樹皮からつくられる日本最古の織物のひとつ。
葛布・芭蕉布と並ぶ日本三大古代布。
樹皮から採れる靭皮繊維をはぎ、灰汁で煮て薄く裂き、
出来上がった糸を織り上げる。
茶褐色をしていて粗剛で織り目はあらく野趣に富み、
通気性がよく、軽く、水濡れにも強く、使いつづけるほどに
味わいが増す。
現在は新潟県や山形県の一部地域のみで生産されている。
科糸100% (持ち手除く)
横:約26.5cm 高さ:約20cm マチ:約13cm
◆最適な着用時期 単衣・盛夏(5月下旬~10月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、お出かけ、行楽など
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