商品番号:1498274
(税込)
【仕入担当 竹中より】
今日の江戸小紋の礎を築き、1978年に人間国宝に認定された小宮康孝氏。
2017年10月24日、惜しまれつつもその永き生涯を終えられました。
美術品の域に達した幻の作品でございます。
今後その希少価値はますます高まることでしょう。
ご寸法の会う方に限ってしまいますが、
出会いの一枚を、どうかお見逃しなくお願いいたします。
【商品の状態】
リサイクル仕立てあがり品として仕入れてまいりましたが
目立つ傷もなく美品でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召しくださいませ。
【お色柄】
人間国宝 小宮康孝が染め上げた伝統的な江戸小紋のひと品。
重要無形文化財保持者(人間国宝)、小宮康孝氏。
同じく人間国宝であられた父・小宮康助氏のもとで
厳しい修行に励み、父親の技術を完全に受け継ぎました。
修行の中で、優れた小紋染めをするためには、
型紙や染料の研究が必要だと感じ、その研究に精力をつぎ込み、
紋様、図柄の細かい、色あざやかな小紋染めの製作に成功しました。
「型紙を滅ぼしちゃいけない。それが江戸小紋の基本で、根本。」
伝統を受け継ぐということは、古くからの伝統をかたくなに守るだけではなく、”
今この世界で”型紙が存在するためにはどうすればいいかと考えること。
古きを知り、今にこだわる。
それが未来への動きとなる。作品を作り続け、江戸小紋に関わる多くの技術を守ることでを使命とされている、
小宮家ならではの創造性豊かな江戸小紋はいつの世も変わりなく普遍の人気を誇ります。
小宮康孝氏のお品は日本橋三越本店・高島屋日本橋店さんなど、
決まったルートでだけ販売されておりました逸品。
しなやかな手触りの涼やかな絽目の絹地を
水浅葱に染め上げ、 鮫青海を背景に
ホウセンカのような花葉模様を一面に浮かべました
洗練された迫力を感じさせる仕上がりでございます。
さすがは人間国宝の技のキレ!
このお柄であればフォーマルのお席からカジュアルなお席まで
お召し頂く機会は大変多く。
合わせる帯で、どのような場所にでもお召いただけますので、
出番の多いお着物に必ずやなるかと存じ上げます。
後世に伝えたい思い、後世に残したいその業。
お手元でご愛用頂ける一品となりましたら幸いです。
紛れもない国宝の妙技をどうぞお見逃しなく!
【小宮 康孝 受賞歴】
大正14年台東区浅草生まれ
重要無形文化財保持者(人間国宝)
第一回東京都文化賞受賞
紫綬褒章受章
葛飾区伝統工芸士
勲四等旭日小綬章受章
名誉都民
【 小宮康孝(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年・享年 】
1925年 11月12日生
1978年 重要無形文化財「江戸小紋」の保持者に認定
2017年 10月24日没、91歳
人間国宝であった父、小宮康助について修業、
古型紙の収集研究によって、伝統的な小紋型の
復元につとめ、江戸時代から伝わる技術を研究、
継承し手仕事の染として現代まで伝わる基礎を
築いた。
1978年には父・康助についで重要無形文化財「江戸小紋」
技術保持者(人間国宝)に認定され、1985年には第1回
東京都文化賞、1988年には紫綬褒章を受賞。
手がけた小紋柄は100種類以上にものぼり、「花鳥風月」
「大根」「傘」「亀」「小桜」「煙草入れ」など
多種多様な柄がある。
【 経歴 】
1925年 東京市浅草区象潟町に、父康助の次男として生まれる
1938年 葛飾区立尋常小学校卒業、父康助のもとで修業を始める
1942年 関東工科の電機科(定時制)に通う
1945年 戦災で住居板場を失う
1947年 板場を再建する
1950年 今まで使ってきた合成染料を見直し質の良い染料に切り替える
1960年 第7回伝統工芸展 江戸小紋「蔦」初入選
1963年 日本工芸会正会員となる
1967年 和紙の研究開始
1977年 日本橋三越にて「小紋百柄展」開催
1978年 重要無形文化財江戸小紋技術保持者に認定
1988年 東京都近代美術館工芸館「ゆかたよみがえる展」 開催
1997年 第4回かいつしかゆかりの美術家展
「江戸小紋小宮康助・康孝・康正三代展」開催
1998年 勲四等旭日小綬章受章
2001年 東京都名誉都民となる
2011年 葛飾区天文の博物館にて「小宮家のわざと人」 展開
◆表裏:絹100% (お誂え・お仕立ては手縫いです)
居敷当てなし 背伏せあり
身丈(背より) | 159cm (適応身長164cm~154cm) (4尺2寸0分) |
---|---|
裄丈 | 62.5cm(1尺6寸5分) |
袖巾 | 32.2cm(0尺8寸5分) |
袖丈 | 49.2cm(1尺3寸0分) |
前巾 | 22.8cm(6寸0分) |
後巾 | 28cm(7寸4分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈64.4cm(1尺7寸0分) 袖巾33.3cm(8寸8分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お茶会、音楽鑑賞、観劇、お出掛けなど
◆あわせる帯 袋帯、九寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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