商品番号:1542676
(税込)
【 仕入れ担当 竹中より 】
京友禅の人間国宝第一認定・初代上野為二氏の技と美を受け継ぐ…
弐代目上野為二氏による特選訪問着をご紹介いたします。
初代上野為二氏のお品は、遺作ともなりますと本当に値がつけられなくなります。
その技と美を伝承された弐代目のお品の中でも、
稀に見る重口の逸品。
本品は弐代目襲名後のお品かと思われます。
上野為二といえば茶屋辻模様が定番ですが
今回はまったくかけはなれた
作家性を感じさせる個性ある1枚
お好みがあわれましたらぜひ!
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【お色柄】
さらりとしたほどよいしぼのちりめんを
大胆な白茶や利休緑 白などのラインで
きれどり調におだやかな薄クリーム 銀鼠 濃紺 青 墨色など
に染め分けました
そしてそれぞれの個所には
手描きにて青や緑 クリームなどの濃淡により
小石のような意匠がおしゃれにかさねられました
数ある中でも自信を持っておすすめできる一枚。
どうぞこの機会をお見逃しございませんようにお願いいたします。
【上野家について】
・上野清江(明治4年~昭和18年)
↓
・初代上野為二(明治24年~昭和35年)故人間国宝
↓
・上野清二(昭和10年~昭和58年)―上野街子(清染居)昭和18年~
・上野忠夫(昭和6年~昭和52年)
↓
・弐代目上野為二(四代目上野眞)(昭和32年~)
少々ややこしいですが、上野眞氏は“弐代目・上野為二”を襲名する以前は、
“上野家”の四代目として創作活動をされておりましたため、この二つの名の作品が存在します。
明治四年から昭和の十八年。
染匠・上野清江氏が、上野家の友禅工房として始まる基礎を築きました。
また、絵画、俳句、陶芸などに精通した風流人でもありました。
そこで培われた芸術センスはきものにおける図案下絵に開花し、
現在の上野家の繊細な友禅美の基礎を築くとともに、京友禅界に大きな影響を与えることになりました。
それから、初代上野為二の明治三四年から昭和三五年。
父親の清江氏に師事し、その芸術性をさらに発展させ、徹底的に古典意匠や染色技法の研究に尽くしました。
そして、「京加賀」といわれる加賀友禅の繊細さを京友禅に摂取した独自の作風を確立しました。
残された作品及びその技術は「日本染織界の至宝」として次代に伝承されています。
昭和30年制定・第一号人間国宝に指定されました。
また昭和六年から昭和五二年。
人間国宝の父、上野為二の後を継ぎ、その至宝を後世に残すことに尽力し、
現在の上野工房を確立したのは、染匠・上野忠夫氏です。
昭和三二年生まれの弐代目上野為二氏(本名:上野眞 上野家四代目)は、
祖父「上野為二」を輩出した京友禅の名門「上野家」の直系。
幼少より、祖父の技を習得・伝承することを宿命づけられ、京友禅美の研鑽に励んでおります。
上野家の家名に基づき、上野為二生誕百年を経て二代目上野為二を襲名されました。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
八掛 共生地 クリーム 衽裏 柄あり
身丈(背より) | 153.4cm (適応身長158.4cm~148.4cm) (4尺0寸5分) |
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裄丈 | 66.6cm(1尺7寸6分) |
袖巾 | 34.5cm(0尺9寸1分) |
袖丈 | 49.2cm(1尺3寸0分) |
前巾 | 26.5cm(7寸0分) |
後巾 | 30.3cm(8寸0分) |
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、お付き添い、お茶席など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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