商品番号:1495847
【 仕入れ担当 中村より 】
重要無形文化財「紋紗」保持者
人間国宝・土屋順紀氏の代表的な紋紗着物の逸品をご紹介させていただきます!
日本伝統工芸展の出展作品でございます。
呉服の本場であるここ京都室町でもお目にかかることはほぼございません。
欲しいと思って手に入るお品ではございません。
ひとつの作品作りには、最低でも1か月半、
その中で作品展に出展されるものも多くございますので、
流通に回ること自体が本当に少なく、
問屋さんも土屋さんにお願いを重ねてお譲りいただいたそう。
目付に飾られていた本品ですが、一目で心奪われるほど美しい作品でございます。
画面上でこの素晴らしさ、美しさがどれだけお伝えできるかわかりませんが、
精一杯お届けさせていただきますので、
氏の類まれなる才能、センスすべてをご堪能いただける至極の作品をぜひともご堪能くださいませ。
【 色柄 】
銘「 海境 」
爽やかな彩りを宿す植物染めの表情。
蜻蛉の羽のように透き通った生糸の美しさをたたえるような繊細で現代の息吹を感じさせるお品。
地風はシャリシャリっと絹スレの音が心地よく、
複雑な織の表情を見せるその絹地は、
白と藍染めの青の濃淡、
そして槐染めの黄色の三色で織りなされた
海境と銘打たれた意匠が浮かび…
透明感のある海を表現することで、
海の世界と人間界の境の物語を紡いだ作品です。
紋紗の地紋である石畳模様の大きさを
徐々にかえることで奥行きある表情を生み出しております。
それぞれの色彩の濃淡を画面上でお伝えしきれないこのもどかしさ・・・
残念で仕方がございません。
ぜひお手元でご覧いただきたいお品でございます。
【 人間国宝 土屋順紀について 】
幼い頃から地元岐阜県関市の伝統あるものに惹かる。
能装束・歌舞伎の衣装などに興味を持ち、
美術の分野に進むことを決め、
専門学校にて染織を学ぶこととなる。
23歳で志村ふくみ氏の工房を見学後、工房入りし師事。
更には羅・縦錦の人間国宝・北村武資氏にも師事し、
20近くの織り方を学ぶ中で紋紗の技法に注目、
北村武資氏の機を参考にして機を自宅の工房に再現。
2009年に紋紗の部門で人間国宝に認定され。
現在は岐阜県関市で、紋紗に絣織を組み合わせ、
草木染めの糸を用いて制作を続けている。
土屋順紀 略歴
1954年 岐阜県関市に生れる
1973年 京都インターナショナル美術専門学校テキスタイル科卒業
1978年 志村ふくみ(人間国宝)に師事
1981年 独立して関市に工房を作る
平成8・9年度重要無形文化財「羅」伝承者養成研究会に
参加し、北村武資氏(人間国宝)に師事
1997年 東海伝統工芸展にて東海伝統工芸展賞(紬織着物「翠露」)
日本工芸会正会員に認定
1998年 岐阜県芸術文化活動等 特別奨励
1999年 日本伝統工芸染織展にて日本工芸会賞(紋紗着尺「夏川」)
日本の工芸「今」100選展(パリ三越エトワールNHK主催)
2001年 織物の技と美を求めて「うすはたの会」展(和光ホール)
「現代の布-染と織の造形思考」展(東京国立近代美術館工芸館)
2002年 市民特別奨励賞
技に美を求める11人「うすはたの会」織作品展(京都むろまち美術館)
2003年 日本伝統工芸展50年記念展「わざの美」
2004年 「うすはたの会」織作品展(京都ギャラリーなかむら)
2005年 織の挑戦者たち-北村武資とうすはたの会展(ロンドン ダイワ・ジャパンハウス 大和日英基金)
「花より工芸」展 東京国立近代美術館工芸館 所蔵作品展
2006年 日本工芸伝統展にて文部科学大臣賞(紋紗着物「月下渓韻」)
紫綬褒章受章
2009年 「紋紗」の技法にて、重要無形文化財技術保持者に認定される
絹:100%
たちきり身丈180cm 内巾36.5cm(裄最大69cm前後)
袖丈70cm(お仕立ての際にはご希望の寸法をお伝えくださいませ)
重要無形文化財「紋紗」保持者
人間国宝・土屋順紀作
平成29年 第64回日本伝統工芸展出展作品
草木染:藍・槐
◆最適な着用時期 単衣・夏頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる帯 夏の洒落袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解き湯のし4,180円+絽衿裏2,200円+海外手縫い仕立て35,200円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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