【日本工芸会準会員　鈴田清人】 木版摺り更紗九寸名古屋帯 「陽華」 父から受け継ぐ伝統の木版染め… ファンの方必見の流通第一作！

【仕入れ担当　吉岡より】
重要無形文化財「木版摺り更紗」保持者として認定される鈴田滋人氏。
これまでにも、雑誌「美しいキモノ」等で幾度も特集が組まれ、
ＴＶ番組でも取り上げられておりますので、ご存知の方も多くおられるでしょう。

この度、氏の御子息である鈴田清人氏の作品を入荷致しました！

これまで、日本工芸展などへの出展作はございましたが、
一般に流通する作品としては第一作となる染帯でございます！

そんな稀少な工芸品を、この度貴重なご縁がありご紹介させていただきます。
今後もおそらく専門店や百貨店のみに流通することになろう工芸品ですので、
お目に留まりましたらどうぞお見逃しなく！


【色・柄】
絹地には、鈴田滋人氏から受け継いだ清人氏独自の感性が存分に表現されています。

明るい黄色を基調として、ぬくもりのある木版のラインに
愛らしい桜色の濃淡た薄茶色、鶯色などを重ね
「陽華」と銘打たれた可憐な花模様が表現されています。

何度も何度も、繰り返し型を押して柄を染めていく工程は、
全身の体重を掛けて行われます。

今後、おそらく数多く受賞を重ねられることになるであろう
清人氏の大切な一作目…
お目に留まりましたら何卒お見逃しなきよう宜しくお願い申し上げます。


【木版刷り更紗について】
木版染色は鈴田滋人氏が初めて
重要無形文化財の認定を受けられた技術です。

江戸時代、献上品として制作されていた「鍋島更紗」。
明治に入り状況が一変した鍋島更紗は、大正時代に一度途絶えてしまいます。
この鍋島更紗の秘伝書・見本帳から復元に尽力されたのが鈴田照次氏。
型絵染の人間国宝・稲垣稔次郎に師事され、頭角を表されていた照次氏は、
後年、幻の染色となっていた故郷の和更紗「鍋島更紗」に出会い、復元されました。

照次氏の亡くなられた後、滋人氏はお父様の遺志を受け継ぎ
「復刻の鍋島更紗ではなく、現代の鍋島更紗を…」
との思いで「木版摺り更紗」を確立され、人間国宝に認定されました。

その作風は、日本画を学ばれたご経験もあって、
優しい彩りや、直線と曲線の絶妙なバランス、その趣味性の高さが実に魅力的です。


【鈴田清人氏　略歴】
1993年　佐賀県生まれ
2016年　金沢美術工芸大学　工芸科卒業
2017年　木版摺更紗の技術習得のため父・鈴田滋人氏に師事

【主な出展歴】
2022年　第69回日本伝統工芸展入選
2023年　第57回西部伝統工芸展入選（入賞）
2023年　第70回日本伝統工芸展入選（入賞）

＜受賞歴＞
2023年　第57回西部伝統工芸展（九州朝日放送賞）
2023年　第70回日本伝統工芸展（日本工芸会新人賞）