【 仕入れ担当 岡田より 】
大正、昭和期に活躍した加賀友禅作家
【 故：梶山伸 】氏による塩瀬九寸名古屋帯のご紹介です。
梶山伸氏は昭和50年代に認定された加賀友禅伝統工芸士
六名の中の一人で、現代の加賀友禅を築いたともいえる名匠。
ご紹介も現存している限りとなりますので、
梶山伸氏のファンの方、コレクターの方、
こういった加賀友禅の作品をお探しの方、
お見逃しなきようご検討くださいませ。
【 お色柄 】
さらりとした質感の塩瀬地を灰水色に染め上げ、
地色に調和する色使いで、清雅な笹が
お太鼓柄にてあしらわれております。
【 商品の状態 】
うっすらとヤケによる退色、太鼓下部にキズ、
腹などに画像のようなシミとアタリ（生地の摩擦による
へこみキズ）がございます。
（※画像の黄色矢印の幅は1cmです。）
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
【 梶山伸（1908年～1997年）について 】
加賀友禅作家
石川県指定無形文化財技術保持者（生前）
父：梶山星年に加賀友禅を学ぶ。
石川県立工業補習学校自在画図案科卒業。
その後、加賀友禅の名工上村松太郎のもとで
加賀友禅の技法を修め、南画家大西金陽に
日本画の手ほどきを受ける。
1923年に友禅職人として独立。
作風は日本画の技法を駆使した尾形光琳風の
色調を表現した絵画的手法で、自然描写を
基調とした造形表現に非凡さを発揮。
業界の指導にも貢献した。
昭和50年代に認定された加賀友禅伝統工芸士
六人の中の一人
梶山伸（かじやま しん）
成竹登茂男(なりたけ ともお)
矢田博(やだ ひろし)
初代由水十久(ゆうすい とく)
毎田仁郎(まいだ じんろう)
能川光陽(のがわ こうよう)
【 経歴 】
1908年 石川県金沢市生まれ
1941年 第四回文部省美術展（文展）にて
「草の譜染屏風」初入選
1951年 第七回現代美術展審査員（以後6回）
金沢市工芸展審査員（以後18回）
日本美術展（日展）にて「花の譜スクリーン」特選
朝倉賞受賞・東京都買上げ
1960年 日展「聴秋染屏風」を委嘱出品
（以後委嘱出品五回）
1964年 金沢美術工芸大学
（産業美術学部・工芸繊維科）講師に就任
1968年 皇太子殿下に加賀友禅の制作工程を
御覧に入れる（石川県工業試験場）
「日本伝統衣裳第一巻」（前田家伝来衣裳）（講談社刊）に著述
1976年 伝統工芸士に認定される
1978年 日本現代工芸美術家協会参与
石川県無形文化財加賀友禅技術保持者認定
加賀友禅技術保存会会長
1979年 金沢市文化賞受賞
1981年 和倉温泉、加賀屋・渚亭の「四季の花」大壁画制作
1983年 金沢市献上品「万葉の花」テーブルクロス制作
1984年 加賀友禅技術の保存と後継者育成の功により
石川県知事表彰
秋の叙勲に勲五等瑞宝章受章
1985年 喜寿記念個展開催（金沢市文化ホール）
「梶山伸作品集」出版（フジアート出版刊）
1997年 11月死去
【 受賞歴など 】
勲五等瑞宝章
日展特選
金沢市文化賞
天皇皇后両陛下行幸時に加賀友禅天覧
絹100％
長さ約3.59m（やや短尺・お仕立て上がり）
柄付け：お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月～翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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