商品番号:1467356
(税込)
【 仕入れ担当 吉岡より 】
約100年の時を越えて…現在によみがえった技術。
日本工芸会正会員の築城則子氏の手によって、
数少ない資料をもとに復元された綿織物、小倉織。
北九州小倉北区に工房を構える豊前小倉織研究会。
そのメンバーである、喜洲朋子氏による九寸帯を偶然にも見つけて参りました。
紡績糸と手紡糸が綾なすその密度、
それにより鮮明に浮かび上がる縞模様…
シンプルながらも通の方にはきっと伝わる作品かと存じます。
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
【 お色柄 】
銘『 茜の季節 』
小倉織らしくしっかりとした織口の木綿帯地。
地色は茜にくるみ等を用いて染めなした、
くすみのある薄桜色に臙脂色を基調に織りなして。
その地に織りなされた美しい縞模様。
経糸の密度が高いことで、緯糸が混ざる事なく鮮明にあらわされております。
シンプルながらも奥深く、広がりを感じるような風合いに仕上がった傑作品です。
お着物通の方には、お探しになられている方もおられることでしょう。
希少な逸品を、お手元にてご堪能下さいませ。
※天然染料の特質上、摩擦や湿気による色落ちが生じやすくなっております。
色止め加工をいたしましても、落ち着くまでに汗や摩擦で
色が移る場合がございますのでその点ご留意くださいませ。
【小倉織について】
小倉織は、江戸時代には豊前小倉の綿織物として栄えた織物です。
蚕糸ほどの細さにつむいだ綿糸を3-4本撚りあわせ、蜜に織り上げることで、
丈夫さと滑らかさを兼ね備えた風合いを生み出しています。
古くは徳川家康も愛用したとされ、洗うごとに光沢が増し安価であったため、
江戸中期には庶民のキモノとしてその需要は全国に広まりました。
生産の多くは小倉藩士の婦女子の内職としてまかなわれ
嘉永年間(1843-53)が最盛期とされています。
その後幕末における長州藩との戦争や専売制度の失敗などにより急速に衰え、
明治以後もかろうじて残った織家さんにより細々と生産がされていましたが、
日清戦争、金融恐慌などで小倉織は消滅したとされています。
和綿100%
経糸:紡績糸
緯糸:手紡糸
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
こちらの帯は長尺ですので、仕立て上がりの長さを3.9mまでご指定いただけます。
※ご指定のない場合は弊社標準の約3.6m前後で仕立て上がります。
おすすめの帯芯:綿芯「松」
全通柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、行楽、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物など
長尺の帯ですので、長さをご指定下さい。
※ご指定のない場合は標準の長さで仕立て上がります。
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「松」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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