商品番号:1562542
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
丁寧に、大切に。
人間国宝【 故:児玉博 】氏が彫りあげた秘蔵の型を用い、
恐らく藍田氏が染め上げた逸品、
江戸小紋の本当によきものをお探しの方必見の
特選手付け伊勢型小紋訪問着のご紹介でございます。
滅多にご紹介はかないません…。
今後のご紹介はいつになるかわかりませんので
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
【 色柄 】
今回のお品は藍田氏にしか生み出すことができないと言われる、
「板引き杢(いたひきもく)」のお品でもあります。
藍田氏が渡り職人時代に編み出した独自技法による作品です。
生地の一部を板から剥がして引っ張り、
さらに同じ縞を重ねることによって杢目のようなお柄を表現しております
しなやかな肌すべりを感じていただける極上の絹布です。
そこに染め付けられた繊細な文様。
こっくりと深い黒色の地に浮かぶ変り縞模様。
そしてその上には
杢目の模様が浮かび上がります。
一見シンプルな意匠を表現するのに一体どれほどの時間を費やし、
どれほどの気持ちが込められてきたのでしょうか。
シンプルだからこそ至難の業。
少しでも乱れがあれば目立ち、意匠の味わいを損ねてしまう、その緊張感が
ひしひしと伝わって参ります。
これほど正確なラインが、人の手によるものとは… と、
心より感銘を受ける仕上がりでございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
【 児玉博 伊勢型紙について】
明治42年、児玉博氏は、伊勢型紙の本場鈴鹿市白子に生まれました。
13歳の頃より父房吉について型紙彫刻、特に縞彫を修行、
房吉の死後は、伊藤宗三郎に師事いたしました。
平成4年1月1日に亡くなった児玉博氏。
残された型紙は、まさに児玉氏の歴史と魂。
伊勢型―
突き彫り、引き彫り(縞彫り)、道具彫り、錐彫り。
細密な表現ながら、機械では表現できない
『手しごと』故のまるみが感じられる、その表現。
昭和30年2月、伊勢型紙が持つ高度の技術に対して、六谷紀久男氏(錐彫り)、
児玉博氏(縞彫り)、南部芳松氏(突彫り)、中島秀吉(道具彫り)氏、
中村勇二郎(道具彫り)、城之口みゑ氏(糸入れ)の6名の方々が、
重要無形文化財(人間国宝)に指定されました。
伊勢型の彫り師は、渋紙(和紙に柿渋を塗っていぶし、強度を高めたもの)に、
求められた柄をあてて、その通りに小刀を走らせます。
お柄にもよりますが、小紋などは、数ミリのズレも許されないまさに職人芸。
一つの作品に一ヶ月かかることなど珍しくなく、
その間、彫師はただひたすら、
「アテ場」と呼ばれる型彫専用の机で孤独な作業にとり組みます。
それでも、そこまでしても限りのある型の寿命。
染めを繰り返しますと、型はどうしても破損してしまいます。
一部でも破損すれば、永遠に同じものを製作することはできません。
その型が一つ減り二つ減り、今となっては希少価値も大変高くなっております。
表裏:絹100%
八掛の色:共八掛
身丈(背より) | 155cm (適応身長160cm~150cm) (4尺0寸9分) |
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裄丈 | 65cm(1尺7寸2分) |
袖巾 | 33.5cm(0尺8寸8分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 23.5cm(6寸2分) |
後巾 | 29.5cm(7寸8分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm(1尺8寸5分) 袖巾36cm(9寸5分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、お食事、コンサート・観劇、茶席
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。