商品番号:1557305
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
南風吹く島の工房から、そっと届いた織の便り。
代々受け継がれる花織の技を、現代の感性で磨き上げた
工房・真南風(まふえ)より…
総ロートン織にてぃ花による花織のアクセントがそえられた
大変手の込んだ九寸名古屋帯のご紹介でございます。
真南風の作品は製作数も限られており、
問屋界隈でもあまり見かけることはなく、
ましてや御仕立て上がりでのご紹介はほぼございません。
見た瞬間に心洗われるような、澄んだ美しさが魅力のひと品…
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなくお願いいたします。
【 お色柄 】
『うららか日和』と題された作品。
──その名の通り、柔らかな陽の光が降りそそぐ春の昼下がりのような、あたたかみある面持ち。
帯地に広がるのは、若葉の芽吹きを思わせる淡い萌黄色から、深く澄んだ緑へのグラデーション。
重なり合う色の層は、春風に揺れる木々の間を通り抜けてゆく光そのもののようです。
その中に浮かぶのは、ロートン織ならではの立体感を湛えた花織文。
白と藍のコントラストが、野に咲く名もなき花のように可憐で、心にそっと咲きかけてくるような佇まいを見せます。
少し織りの世界に詳しい方でしたら、
複雑な花綜絖と杼を通す難しさ、職人の根気強い仕事ぶりを感じ取っていただけることでしょう。
琉球の陽の光を取り込んだようなお色は、本当に美しく豊か。
お手元で感じとって頂けたらと願いつつ…
心を込めて、お届けいたします。
【 商品の状態 】
未着用の新古品として仕入れてまいりました。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 工房・真南風について 】
沖縄、読谷村にある工房・真南風(まふえ)。
南風が吹くと中国などに貿易に出た商船が戻り未知の織物や財宝が持ち込まれ、縁起が良い事から、
井伊文子さん(最後の琉球国王、尚泰の曾孫。彦根藩主の井伊家に嫁ぐ。歌人。)が命名、題字しました。
元々、読谷村花織事業組合のベテラン織子さん7名が組合から一斉に辞める事になり、
それならと産地問屋が工房を作り、現在まで織子さんらが独立採算制で働いています。
花織がベースですが非組合員であり、組合の検査も無く織子さんが図案から織りまで、本当に良いものを作れる環境が整っています。
現在20名程の織子さんの糸はすべて工房内で染色しており、原料は庭や山から調達します。
例えばクワディーサーであれば葉と皮、幹を分けそれぞれ違う色を生み出し、
その色は過去200色にも及びます。
絹100%
長さ約3.7m
お太鼓柄
※パールトーン加工済み
※開き仕立て(裏地あり)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。