商品番号:1546554
(税込)
【仕入担当 竹中より】
このようなお品をご紹介できること、大変嬉しく思います。
是非ともお手にとって、その目で、肌で、ご堪能いただきたいお品。
欲しいと思って簡単に手に入るような作品ではございません。
ご存知、初代・由水十久氏の幻の遺作、
塩瀬地に素描き友禅で染め上げられた、傑作九寸名古屋帯が入荷いたしました!
図録にも掲載された「あすか」と銘された一条です
【商品の状態】
リサイクル仕立てあがり品として仕入れました
わずかな しみ汚れはございますが
気になるものではございません
矢印の巾は1㎝です
本品は中無地で継ぎがされ
長尺にカスタマイズされているゆえに
お値打ち価格にてお届けです
【お色柄】
もうお亡くなりになられておりますから、
初代の作品がこうした販売ルートにのること自体、滅多とございません…。
帯としてのみならず、美術的価値ある作品でございますので、鑑賞品としても。
その価値は計り知れません。
まずはどうぞじっくりと、その世界観を堪能くださいませ。
初代・由水十久氏。
加賀友禅の特集には必ずと言って良いほど、
お名前と作品が紹介される、最も有名な作家のおひとりです。
十久氏は、幼い頃より、日本画を能くし、
日本国内はもちろん、海外でも個展を開くなど、
その才能を惜しむことなく発表されておられました。
「あくまでも着る人が主役」というこだわり。
写実的な草花模様が中心の加賀友禅の中で、異色の人物画を好み、
特に童に対する思い入れには独自の世界観が感じられます。
十久氏の描く童は、一体で数百万円の価値が有ると言われます。
とりわけ没後は、その価値はもとより、
作品自体をお見受けすることもほとんどございません。
本当に希少な作品です。
ご覧いただけますでしょうか。
タレ先には「十久」氏の落款がございます。
この四角が六角形ですと、現在の二代目・由水十久氏の落款となります。
上品な気品漂うアイボリーに染め上げた塩瀬地に、
正倉院ゆかりの唐花模様を背景に舞うように
情趣感じるお色使いで、丁寧に描き出された童子の姿
その繊細な筆運び。
お色一つをとっても本当に繊細で、丁寧に挿されたことがわかります。
唐花は花びら一枚一枚に至るまで繊細に。
童はふっくりとした頬に表情豊かでなんとも愛らしく仕上げられております。
髪の毛一本、お着物の柄に至るまで、細やかに細やかにあらわして…
まず他にはない、まさに唯一無二の作。決して過言ではございません。
子々孫々に受け継いでゆくべき作品。
もう二度と作られることのない美術品でございますので、
本当に大事にしていただける本物志向の方に。
一期一会のお着物の世界。
ご縁を感じていただけた方に…
どうかこの出会い、お見逃しなきようお願い致します。
【 初代 由水十久について 】
加賀友禅作家
本名:由水徳男
加賀友禅の特集には必ずと言って良いほど
名前と作品が紹介される昭和を代表する加賀友禅作家。
幼少より日本画を能くし、日本国内はもちろん
海外でも個展を開くなど才能を発揮。
写実的な草花模様が中心の加賀友禅の中で、
模様としては最も扱いにくい題材とされる人物画を好み
能・歌舞伎・郷土芸能・あるいは古典文学などを題材に、
着物だけにとどまらず、染色による大画面の壁画装飾や
額装、軸などにも意欲的に取り組みその才能を発揮した。
1913年 石川県金沢市生まれ
1927年に京都に出て、紺谷静蕉のもとで
10年以上友禅染めの修行を行い1938年に独立。
1947年には、創作活動の場を故郷の金沢に移し、
金沢に戻った後も精力的に活動を続ける。
1966年ごろには、東京、大阪、金沢、仙台など
日本各地で個展を開催。
1975年には「加賀友禅由水十久作品集」を出版した。
1977年には伝統工芸士、1978年には石川県の
指定無形文化財加賀友禅技術保持者に認定される。
十久が好んで作品のモチーフに用いた
童子(小さい子供)の柄『うなゐ』が有名である。
【 経歴 】
1913年 金沢市加賀大野港(現在は金沢港)に生まれる
1927年 京都に出て紺谷静蕉の門に入り友禅染めの修行をはじめる
1938年 京都にて独立
1947年 故郷金沢に帰り仕事をはじめる
1966年 日本各地で個展を開催
(東京・大阪・神戸・金沢・仙台・高松など)
1973年 加賀染振興協会理事となる
1975年 「加賀友禅 由水十久 作品集」を出版
1977年 伝統工芸士に認定される
1978年 石川県指定無形文化財加賀友禅技術保存会会員に認定される
染め絵集「うなゐ」豪華本を出版
1982年 アメリカシアトル市より招待を受け、
シアトル市文化ホールにて個展を開催
染絵集「夢幻泡泛」を出版
1983年 第6回「石川テレビ賞」を受賞
1984年 ユニセフ1984年版「ユニセフ・グリーティングカード」の
デザインに、染絵集「うなゐ」より2点の作品が採用される
「続由水十久 作品集」が出版される
1988年 7月10日死去 享年74歳
7月15日「第8回 伝統文化ポーラ大賞」を受賞する
【 加賀友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年5月10日指定)
石川県指定無形文化財
京友禅・東京友禅と並ぶ、三大友禅のひとつ。
現在は登録された作家により、加賀五彩といわれる
藍・えんじ・黄土・草・古代紫の加賀五彩を基に
糸目友禅のみで仕上げられる。
絹100%
長さ約4.25m
柄付け:お太鼓柄(手先無地)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃(オススメは春先から春頃です)
◆店長おすすめ着用年齢 40代~
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、女子会、街着、お稽古、ランチなど
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、御召、紬など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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