商品番号:1540733
(税込)
【 仕入れ担当 阪本より 】
幻の染色技法を独自に昇華させた初代久保田一竹。
世界に二つとないその風合いや彩りに、
思わず吐息がこぼれてしまいます。
こんなにも素晴らしい作品が、まだここにあるのです…
まさに雲の上の存在に等しい、初代・久保田一竹。
ご存知の通りもうご存命ではございませんから、
本当に数がございません。
未仕立てであれば一体幾らになるのでしょう…
さらには状態もかなり良いという、本当に稀有な作品。
この価値をお分かりの方にお届けさせていただきたく存じます。
絵画的な芸術性と絞り染めの美しさが心を打つ一品。
絞り染めで表現されるお柄は、幻想的かつ立体的に映し出され、
そこにカチンの墨で描かれたお柄が調和し、まさに芸術を纏う仕上がりです。
数々の工程を経て生み出される、存在感抜群の優美さを
是非お手元にて存分にご堪能ください。
【 お色柄 】
しなやかな風合いのシボ高のちりめん地。
赤紫の濃淡で重ねて染め上げられた表情豊かな無地場。
カチンで描かれた花の意匠たちは、染めの暈しにより華やかさが際立っております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます。
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ。
【 初代 久保田一竹について(1916年~2003年)】
染色工芸作家(辻ヶ花)
20歳のときに出会った東京国立博物館の
室町時代辻が花染めの小裂の美に魅了され、
過去の模倣でなく現代に息づく染色として、
独自の辻が花研究を志すも、時制は戦争に突入。
召集、敗戦、シベリアへの抑留。
シベリア抑留中は研究はもちろん生活さえも
満足に出来ぬ日々を過ごし、1948年31歳で無事復員。
復員後は生活のために従来手懸けていた手描友禅で
生計をたてつつ、40歳にしてやっと本格的に
辻が花の研究に取り組み始めることが可能に。
しかしながら、研究を開始したはよいものの、
毎日が失敗の連続で、数年後には時間が惜しいばかりに
生活の基盤であった手描友禅さえも捨て、家族を極貧に
耐えさせ、20年間の辛酸をなめ尽くした研究の末、
60歳にして初めて「一竹辻ヶ花」の完成を迎えた。
デザインごとに技法を変え、複雑な染色工程を経て
生み出された作品群の中には理想とするイメージの
着物に仕上がるまでに一年を要したものさえある。
【 経歴 】
1916年 10月7日 神田に生れる
1931年 友禅師小林清師に入門
1948年 辻が花の研究に着手
1961年 独自の染色法一竹染を創業
1983年 パリ・チェルニスキー美術館にて「一竹辻が花展」
1984年 ニューヨーク・ダラスにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1985年 ベルギー・ブリュッセルにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1988年 バチカン宮殿にて上演された創作能「イエズスの洗礼」の衣装制作
1989年 ヨーロッパ主要都市にて個展
1990年 フランスよりフランス芸術文化勲章シェヴァリエ章を受賞
1993年 文化庁長官賞受賞
1994年 久保田一竹美術館(河口湖町)開館
1996年 ワシントンD.C.スミソニアン国立自然史博物館にて個展
2003年 死去・享年85歳
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.32m
柄付け:お太鼓柄 ※タレ先、手先柄あり
※額縁仕立て(裏地付き)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、
ご友人との気軽なお食事 など
◆あわせるお着物 訪問着、付下、色無地、小紋 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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