商品番号:1526806
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【 仕入れ担当 戸高より 】
力強く古典を踏襲しながらもどこか新しい。
西陣の帯の中でも名高きお品。
たれ先に織り込まれた【 龍村平蔵製 】の文字。
一生に1本は…と切望される方も数多おられることでしょう。
古代織物の研究、及びそれを基盤とする
織物美術創作の伝統を受け継ぎ、
世界的に認められる美術織物を世に送り出し続けております。
これぞ【 たつむら 】といえる圧巻される意匠の美。
その手触りだけでも、
どれほどの表現のこだわりがあるか感じられずにはいられません。
今回本当に素晴らしいお品に巡り会えたこと、
ご紹介させていただけることを心から嬉しく思います。
お見逃しのなきようお願いいたします。
【 お色柄 】
銘[ 國寶祭車祇 ]
打ち込みのしっかりとした曙色の帯地。
程よい重厚感とその締めやすさは、もはやご説明は不要でしょう。
お柄には龍村独特のお色使いで、
大胆な「國寶(国宝)祭車祇」の意匠があらわされました。
1945年の空襲で焼失した名古屋東照宮・東照宮祭の行列に
用いられていた山車をモチーフに国津神をのせた祭車の図。
おおよそ初代の後半から二代初期に作成され
焼失した国宝の図案ですので
1945年以降で新たに製織はされていない図案でございます。
繊細に小さな音を立てて
揺れる気配までもが感じられる濃密な表現力。
重めの訪問着や振袖、紋付はもちろん
上質な色無地で帯を主役とした装いも素敵です。
絶妙の箔使いと彩りのコントラスト。
界切線ひとつをとっても組紐のような凝った技法が窺える。
そして、裏太鼓と呼ばれるお太鼓の裏にあたる箇所、
二重太鼓をお締めいただいた際にかくれる部分にもお柄が
つけられた贅沢な仕上がりとなっております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 初代・龍村平蔵(号・光波)について 】
染織工芸作家
伝統的な西陣にあって、常に斬新な発想と
革新的な技法の習得により新境地を切り開いた名匠。
奈良県の正倉院に収蔵されている正倉院裂の
復元の第一人者。
生涯で70種もの日本の宝物の復元に成功した。
【 経歴 】
1876年に大阪の両替屋の豪商の家に生まれる。
16歳のときに祖父が死去し、それを機に家業を継ぐ。
1894年には18歳で織元として独立、その後1906年に
京都で龍村織物製織所を設立。
当初は販売に従事していたが、徐々に織物の技術に
興味を持ち、研究を開始。
研究の結果、帯に奥行きと彩りを与えた
高浪織(たかなみおり)や、意匠に立体感を出すため
糸に凹凸を持たせる纐纈織(こうけちおり)などの
数々の技術を生み出し特許を取得。
後、苦心して開発した織技法が次々と同業者に
模倣された事で古代裂の復元研究に没頭。
「どんな複雑な組織の織物も、経糸と緯糸によって
構成された、理屈で割り切れる偶数の世界」ととらえ、
「美」という3つ目の要素を加える事で織物を芸術という
高みに押し上げた。
1956年には染織工芸界の新たな可能性を切り開いた
数々の業績に対し、80歳にして日本芸術恩賜賞を受賞。
1962年 没、享年86歳。
龍村平蔵の子息は
謙・晋・徳・元の4人
このうち謙が二代龍村平蔵(号・光翔)、
元が三代目平蔵(龍村美術織物経営)。
現在は龍村旻が龍村美術織物を経営、
2006年4月に四代目龍村平蔵を襲名
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約4.2m
柄付け:お太鼓柄
耳:本袋縫い
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、式典、パーティー、お食事会など
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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