商品番号:1525005
(税込)
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
縄文時代を起源に万葉集にもその存在が詠まれた
日本最古の織物として伝えられている【 藤布 】。
強度に優れ、盛夏の時期に適した贅沢な自然布。
本品は藤布といえば…の【 加畑兼四郎 】氏による
藤布ならではの独特の地風と、藤布としては珍しい配色で
お柄が織りだされた八寸名古屋帯のご紹介です。
シンプルな色の濃淡ベースの無地が大半を占める
藤布の中では異色な仕上がりのお品で、夏の小紋、織のお着物、
上布、自然布のお着物にあわせて、藤布の魅力を帯姿でお楽しみ
いただけることでしょう。
【 お色柄 】
自然な薄亜麻と赤みの強い濃海老茶色の藤糸を用い
地を織りなし、黒緑の配色で抽象紋が横段状に
織り上げられております。
※前日に霧吹きにて水分を含ませますと、本当にしなやかになりますので、
特に締めにくいということもございません。シワも比較的きれいに戻ります。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたが、
僅かにたたみジワがある程度で、すぐに
お使いいただける状態でございます。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 加畑兼四郎(かはたけんしろう)について 】
染織工芸家(藤布)
現代藤布の第一人者
丹後藤布振興会会長
芙留庵代表
1944年8月30日生まれ
日本各地の山間部で日曜の布とされていた
藤布最後の産地とされる京都府宮津上世屋地区の
藤布を帯として和装の世界に持ち込んだ。
1972年頃から当時世屋で藤織りをしていた
10名ほどから売れなくなった藤布や藤糸を
毎年買い取ることで世屋の藤織り存続に尽力、
同時に自らも技術を継承。
1979年頃から創作性を加えた新たな藤布を発表。
さらにインテリアなどの新たな分野の開拓を進めた。
2017年 死去
【 藤布・藤織について 】
縄文時代を起源に日本最古の織物として伝えられている
山に自生する藤蔓の皮を剥いで糸としそれを織りあげる紡織技術。
またはその製品である布のこと。
藤蔓の繊維は麻よりも太めで、それを手で裂いて糸に撚るため
細い糸を紡ぐことは難しいが、細い糸を紡ぐことができる
綿糸の工業糸に比べ布に織ったときに透き間が多くなり
通気性が良く、夏の衣料に適している。
古くより庶民の衣料として北海道と沖縄を除く
ほぼ全国の山村で織られていたが、麻や木綿の
普及にともなって徐々に製織数が減少し藤布は衰退、
一時は途絶えたとされたが、1962年(昭和37年)
京都府宮津市下世屋地区で藤織りが行われていることが
明らかとなり、伝統文化の保存運動の皮切りとして1983年
(昭和603)年、藤布の機織りの講習会が開かれ、
伝承に向けての取り組みが開始された。
以後全国的に古代布の調査が進み、
1989年(平成元年)には『丹後藤織り保存会』が発足。
1991年(平成3年)京都府無形民俗文化財に指定後、
2001年(平成13年)京都府伝統工芸品に指定を受け、
その後、2010年(平成22年)、国の重要有形民俗文化財に指定された。
現在は各地の保存会や伝承会によって技術の継承が図られている。
藤布に用いられる原料の藤糸には水に濡れると強度が上がる
性質があり、経年劣化することもほとんどないため、年間を通して
着用しても10年は着られるほど丈夫だと言われている。
藤蔓:100%
長さ:約3.6m(お仕立て上がり)
※素材の性質上、フシによる凹凸、繊維の毛羽立ち、
組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 7月、8月の盛夏の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 夏の織のお着物、小紋、上布、自然布のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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