商品番号:1520044
【 仕入れ担当 中村より 】
なんという幸運…
滅多とご紹介がかなわない…
人間国宝【 鈴田滋人 】氏による
木版更紗による九寸名古屋帯のご紹介です。
きものスタイル誌では特集が組まれ、TVなどのマスメディアにも
その作品のご紹介がございますので、多くの方がご存知かと思います。
しなしながら…
鈴田氏の作品の製作数は大変少なく、
全国の着物・帯が集まりますここ室町でも、
ほぼ皆無といって等しいもの。
問屋さんが染め出しをお願いされても、
おひとりで製作されておりますため、
年間製作数は限られており、実物を目にする機会はごくごくわずかでございます。
老舗問屋さんの大売り出し会にて
入口の一番良き場所に飾られていた本品。
目に入った瞬間に仕入れを決めておりました。
この美しさは誇張抜きで唯一無二。
他にはないと言い切っても咎められはしないでしょう。
木版更紗ならではのお柄が印象的で、帯姿を引き立て、
鈴田氏の作品の世界観を存分におたのしみいただけることでしょう。
ファンの方はどうぞお見逃しなくお願い致します。
【 お色柄 】
生地から別格の本品。
小千谷の上質な紬地には、
横段の地模様が浮かび上がり、
地色は透明感のある青色で染め上げました。
鍋島更紗らしい色彩で、
更紗文様が染あしらわれております。
【 鈴田滋人(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1954年(昭和29年) 6月20日生。
2008年(平成20年) 重要無形文化財「木版摺更紗」の保持者に認定。
一時は日本画家を目指すも、幻の鍋島更紗の復元に
半生を捧げた父・照次の思いを継ぎ染色の道に入る。
父亡き後、1981年から木版と型紙を併用する
「木版摺更紗」の研究を重ね、工芸技術として
「木版摺更紗」が国の重要無形文化財に指定された
2008年9月11日の同日付けでその保持者として
各個認定を受けた。
その作品は小さな型の繰り返しによる
緻密な幾何学文様で構成されており、
連続・集積の仕方、豊かな色使いにより、
独自の作風を確立している。
日本工芸会常任理事
【 経歴 】
1954年 佐賀県鹿島市生まれ
1979年 武蔵野美術大学日本画学科卒業
1980年 父・照次の鍋島更紗復興研究で秘伝書復元を手伝う
1981年 照次死去にともない家業を継ぐ
1982年 第29回日本伝統工芸展初入選
1987年 社団法人日本工芸会正会員
1988年 第25回日本伝統工芸染織展文化庁長官賞 作品「花合歓」
1992年 第29回日本伝統工芸染織展文化庁長官賞 作品「早春の花茎」
1994年 「現代の型染 ― くりかえすパターン ―」展
(東京国立近代美術館主催)招待作品
1996年 第43回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞 作品「樹閑」
1998年 第11回MOA岡田茂吉賞工芸部門優秀賞
第45回日本伝統工芸展NHK会長賞(優秀賞) 作品「漿果文」
1999年 第46回日本伝統工芸展鑑査委員(以後計4回歴任)
2003年 第23回伝統文化ポーラ賞優秀賞
2014年 社団法人日本工芸会理事
2007年 「わざの美伝統工芸の50年」展(大英博物館他主催)招待出品
2008年 現役最年少(54歳)で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定
2009年 第56回日本伝統工芸展審査員(以後歴任)
【 木版更紗について 】
木版摺更紗は、江戸時代初期に始まった
鍋島更紗を起源とし、「木版」と「型紙」の
2種類の型を併用し、木版摺と型紙摺で染色する
独特の技法。
文様の輪郭線等を木版(地型)による摺りで
行うとともに、その木版に合わせて彫った型紙を
用いて染料や顔料を刷毛摺し、さらに木版(上型)で
線描き等を摺り出す工程で染め上げられる。
今日の木版摺更紗は、伝統的な技法を基にしながら
文様やその構成、色調等に創意工夫が加えられ、
高度な芸術的表現を可能にする染色技法として
高く評価されている。
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
こちらの帯は長尺ですので、仕立て上がりの長さを3.9mまでご指定いただけます。
※ご指定のない場合は弊社標準の約3.6m前後で仕立て上がります。
柄付け:お太鼓柄
おすすめの帯芯:突起毛綿芯
◆最適な着用時期 9月の単衣から翌6月までの単衣、袷(あわせ)の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 和のお稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物 など
長尺の帯ですので、長さをご指定下さい。
※ご指定のない場合は標準の長さで仕立て上がります。
★名古屋仕立て(税込10,450円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
この商品を見た人はこんな商品も見ています