商品番号:1514110
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
溶け合うような…朧な筆致。
数ある中でもハイクラスの逸品を仕入れて参りました。
ご存知、名門・千總(ちそう)より…
臈纈染による特選品のご紹介です。
他とは一線を画すその表情、
自信を持っておすすめできるお品でございます。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
まるで水分を含んだような、艶やかな絹布。
所作によりほのかな光沢を見せるその地を、淑やかな灰黄緑色に染めなしました。
その地に描き出された菊や桔梗、撫子など秋草の意匠。
地色と馴染みのよい統一された色彩、臈纈染独特の
やわらかなアウトラインに、繊細な刺繍のアクセント。
所々には繊細な刺繍美が立体感を醸し出し、
全体にバランスの取れた美しい色彩使い…
一体どれだけの職人技が結集されたことでしょう…
「和」という文化に注がれた思いを馳せるだけで胸が一杯になることでしょう…
洗い張り、仕立て直しを繰り返して、母から娘へと世代を超えて、
末長くご愛顧いただきたい逸品でございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 蝋纈(ろうけつ)染について 】
模様部分を熱で溶かした蝋で防染し染色する伝統的な染色法である『蝋纈(ろうけつ)染め』は、
古くは正倉院宝物に見られるなど、日本古来から伝わる染色技法です。
『蝋纈(ろうけつ)染め』の特徴として 、蝋を含ませた筆で描くので墨書きと同様に、筆の温もりある味わいのタッチが得られること、何度も重ね描くことにより、立体感が表現できることがあります。
また、描いた生地を染める際に入るひび割れによって染料が滲み、なお一層染めの奥深い魅力となって現れます。
【 千總(ちそう)について 】
1555年(弘治元年)創業
1937年(昭和12年)設立
時代で言えば室町の時代より、江戸、明治、
大正、昭和、平成、令和と連綿と友禅の技を
守り継承している京友禅の名門。
明治年間にはそれまで用いられていた友禅の下絵を、
十二代西村總左衛門が一新、岸竹堂を皮切りに、
今尾景年や幸野楳嶺など、近代京都画壇を
代表する画家たちにに依頼するなどして
友禅染の新時代を拓く。
技術開発にも積極的に取り組み、天鵞絨友禅、
写し友禅、刺繍の技術の粋を集めた大作を次々に発表、
国内外の博覧会で数々の賞を受賞。
美術染織品と呼ばれる分野のパイオニア。
戦時中は友禅染の技術保存のため研究所を設立、
戦後は伝統の技を活かし、着物に留まらない友禅の可能性を
現在に至るまで追求し続けている。
千總では養蚕から、製糸、生地の製織全て
日本国内で行っており、白生地の製織は作品の
魅力を最大限に引き出すため、丹後にある専属の
機屋でオリジナルのものを製織。
友禅の図案の製作を行う図案室があり、
専属の図案家が在籍、また歴史の中で
蓄積してきた約2万点にも及ぶ所蔵品がある。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
※パールトーン加工済み、衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。
高島屋扱い品
身丈(背より) | 164cm (適応身長169cm~159cm) (4尺3寸3分) |
---|---|
裄丈 | 66cm(1尺7寸4分) |
袖巾 | 33.5cm(0尺8寸8分) |
袖丈 | 57cm(1尺5寸0分) |
前巾 | 26cm(6寸9分) |
後巾 | 31cm(8寸2分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68cm(1尺8寸0分) 袖巾34.5cm(9寸1分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
お勧めは秋頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、芸術鑑賞、お食事会など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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