【 仕入れ担当 田渕より 】
日本各地に織物は存在いたしますが、これぞ、紛れもなき「紬の王様」。
次のご紹介はお約束出来ないかもれません…
それほどに希少で、究極のお品を入荷いたしました!
様々なランクの本場結城紬をお持ちの方がいらっしゃるかと思いますが、
本結城の魅力ここに極まれり、と惚れ惚れするような160山亀甲絣の極上品…
織の藝術品、まさに文化遺産と言えるものでございますから、
一般にはほとんど出回っておりません…
高齢化の波を受け、糸を紡げる職人が激減してしまった今では
亀甲が細かくなればなるほど織り上げ数はほんのわずか。
探しても見つかるような作品ではございません!
センスある色柄で状態も良く、証紙も付属しております。
一期一会を大切に…
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
ふうわり…
軽く、おどろくほどやわらかな手触り。
極細の糸が生み出す、心地よき地風。
シックな青褐色の地に、細やかな160山亀甲絣で綾なされた華文の意匠。
無地場を多く残して織りあげた構図は、
洗練された表情を醸し出し、実に贅沢な仕上がりでございます。
三代お召しになって味が出るといわれるのも納得のいく素晴らしい地風は、
丁寧に紡いだ上質な真綿を使用しておりますので、本当にしなやかです。
織り手さんや絣を括って糸を染める職人さんの根気が伝わってくる
確かな織物という美術工芸品。
まずお品がございません。
これだけの手間、糸へのこだわり…
織のお着物、特に結城紬を愛されておられる方に。
たいせつに、たいせつに御召いただきたい、織のたから。
一期一会を大切に…
終生の友としての装いをお楽しみいただきたく存じます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 本場結城紬について 】
日本三大紬に数えられる茨城県の伝統織物です。
糸づくりでは、蚕の繭からつくられた袋真綿を「つくし」と呼ばれる台にからませ、
この一端より職人が指先の魔術で糸を引き出します。
右手の指で内側へ糸を捻り、さらに左手で捻り戻しをいたしますので、
糸自体は平糸になって撚りがかかっておりません。
これが着れば着るほど風合いの良くなる結城紬の秘密です。
また、絣括りは経糸・緯糸を別々に目印の墨付けをして、木綿の糸でしっかりと絹糸を括ります。
括りが弱いと染料が括りの中に入り、綺麗な絣糸にはなりません。
地機の織り技法では、経糸の片側を機にとめ、
もう片側の手前の部分を枠に、きちんと糸を整列させた紐状のものを織り手さんの腰に巻きます。
経緯ともにピンと糸が張った状態で織り上げられるのではなく、
織り手さんが全身を使って経緯(タテヨコ)を調節して織り上げるので驚くほどしなやかに仕上がります。
平成17年6月3日、本場結城紬のラベルが新ラベルに生まれ変わりました。
現在「本場結城紬」に指定されるものは、以下の4つでございます。
(1)本場結城紬・平織り「地機」
(2)本場結城紬・縮織り「地機」
(3)本場結城紬・平織り「高機」(絣もの以外の無地と縞、格子のみ)
(4)本場結城紬・縮織り「高機」(絣もの以外の無地と縞、格子のみ)
なかでも、
<手紡ぎの無撚糸の使用、手括りの絣糸の使用、居座機で織り上げる事>
この三つの要件を満たしたものが
「重要無形文化財」の本場結城紬でございます。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
◆八掛の色:黒橡色
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、お出かけなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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