商品番号:1494601
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
なんと美しいお品でしょう…
染料が生地に染み入っているのがひと目で分かる、
思わず心惹かれる友禅美でございます。
一目見てその上品さをご理解いただけることと思います。
万人が認める超俗の一枚。
このクラスの千總友禅は、百貨店などに直接納められてしまうことが大半と言われますので、
室町の問屋さんに出回ることはほとんどございません。
どうぞごゆっくりとご覧下さいませ。
【 お色柄 】
今回ご紹介いたしますのは、「千總」を感じさせる最高級の逸品です。
悠久の可憐さやたおやかさが香りたつようです。
さらりと肌に心地よい、グッと染料が染み入る地。
自然な絹の発色を宿す丹後の高級地でございます。
伸びのある生命力と優美な彩りが醸し出す、一流の華やぎ。
上品な淡紅藤色を基調として、流水に牡丹、菊や梅、桜などの草花をあらわしました。
地色に映える色彩ながら、決して華美すぎず、
それでいて華やぎを醸し出して…
絹艶美しい絹地に命が吹き込まれたかのような仕上がり。
細やかに施された金駒刺繍が華やかさを沿えて…
地色の美しさはもとより、
考え抜かれた配色、洗練された構図、緻密な金彩使い…
どれをとっても非のうちどころのない素晴らしいひと品です。
【 千總(ちそう)について 】
1555年(弘治元年)創業
1937年(昭和12年)設立
時代で言えば室町の時代より、江戸、明治、
大正、昭和、平成、令和と連綿と友禅の技を
守り継承している京友禅の名門。
明治年間にはそれまで用いられていた友禅の下絵を、
十二代西村總左衛門が一新、岸竹堂を皮切りに、
今尾景年や幸野楳嶺など、近代京都画壇を
代表する画家たちにに依頼するなどして
友禅染の新時代を拓く。
技術開発にも積極的に取り組み、天鵞絨友禅、
写し友禅、刺繍の技術の粋を集めた大作を次々に発表、
国内外の博覧会で数々の賞を受賞。
美術染織品と呼ばれる分野のパイオニア。
戦時中は友禅染の技術保存のため研究所を設立、
戦後は伝統の技を活かし、着物に留まらない友禅の可能性を
現在に至るまで追求し続けている。
千總では養蚕から、製糸、生地の製織全て
日本国内で行っており、白生地の製織は作品の
魅力を最大限に引き出すため、丹後にある専属の
機屋でオリジナルのものを製織。
友禅の図案の製作を行う図案室があり、
専属の図案家が在籍、また歴史の中で
蓄積してきた約2万点にも及ぶ所蔵品がある。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
絹100%
たちきり身丈約185cm 内巾37cm (最長裄丈約70cmまで 最長袖巾肩巾35cmまで)
白生地には特選丹後ちりめん地を使用しております。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、レセプション、芸術鑑賞、音楽鑑賞、観劇、お食事会など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解手のし6,050円+※胴裏8,250円~+海外手縫い仕立て35,200円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。
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