【 仕入れ担当 田渕より 】
ほんわか、ふわり…
夏の贅沢、葛100%の特選越後小千谷くず糸織八寸帯をご紹介いたします。
この素朴さ…
郷愁の念を想い起こさせる夏の風物詩…
童心に帰れる趣深い帯にございます。
それをひとたび締めれば快活ながらもたおやか、
そんな魅力あふれる大人の女性を演出してくれることでしょう。
きもの市場でのご紹介もめったとございません。
どうぞこの機会をお見逃しなきようお願いいたします。
【 お色柄 】
100%の葛を用いた葛布のざっくりとした風合い。
まさに夏の陽光を感じさせるその地は
涼しげであたたかな情景を想い起こさせます。
見た目に固すぎる印象がございますが、
しっかり帯としてしなやかな柔軟性を得ております。
職人の使う方の心に寄り添った、
真摯な心配りが感じられます。
まさに夏にピッタリ、贅沢の一品…
お目に留まりましら、どうぞお見逃しなくお願いいたします。
【 大井川葛布について 】
葛布は「万葉集」にも詠まれている日本の三大古代布として、
武家や公家の衣装として織り上げられてきた身近で雅な素材です。
七月の梅雨明け頃に採取された葛は、
煮出し、発酵、洗い、結ぶ…と工程を経て葛糸になります。
刈り取りから出来上がりまで、半年以上かかります。
糸作りのなかの「結ぶ」という工程は、
沖縄の芭蕉布と葛布にしか見られないもので、
葛布の糸づくりでは、結び目の左側にしか角が出ないように工夫されています。
結んでいきながら「つぐり棒」と呼ばれる棒状の道具に、
8の字に巻かれて「つぐり」(※)に入れられて糸の準備が完了します。
(※)つぐり:糸に撚りがかからないように糸が中央から出る道具(筬)。
手間暇を厭わない葛糸づくり。
そして織り上げられるきらびやかなで雅な古代布。
筬が手前に回転するのが特徴の「すくい打ち」と呼ばれる、
江戸古来の技で、織り上げられます。
経緯糸:葛100%
長さ3.6~4m(お仕立て上がり時)
こちらの帯は長尺ですので、仕立て上がりの長さを4mまでご指定いただけます。
※ご指定のない場合は弊社標準の約3.6m前後で仕立て上がります。
◆最適な着用時期 単衣・盛夏(5月下旬~10月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご友人とのお食事、お出かけ、お出かけ、野点の茶会など
◆あわせる着物 小紋、織の着物など
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