商品番号:1489436
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
大胆な構図と清新な色調。
見る物を魅了する現代的なその感覚。
重要無形文化財保持者(人間国宝)、
故・山田貢氏による逸品を仕入れて参りました。
14歳で友禅作家の中村勝馬氏に師事し
日本工芸会正会員、日本工芸会常任理事、
重要無形文化財保持者と続く氏の染道。
巧みな手技による力強い美しさを…
どうぞお手元でご堪能下さいませ。
【 お色柄 】
ふうわりとしなやかな紬地。
お色は穏やかな飴色で、お太鼓には筆竜胆に芒を描き
春秋をあらわして。
一般的な友禅に用いられる防染糊とはことなる、
糯糊ならではの、やわらかな糸目の味わい。
繊細かつ丁寧な、いかにも山田氏らしい、
のびやかな中にも調和のとれた色彩を、
おしゃれな和姿にお加え頂きたく存じます。
変わることなき美のかたち。
どうぞ末永く、大切にご堪能くださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 山田貢について 】
伝統的な技法を駆使しつつも、大胆な構図と清新な色調、
現代的な感覚で見る者を魅了するその作品。
写生を基にした『松文』、『麦穂文』、『波文』、『魚文』などの自然物のほか、
『網干文』に代表される人工物、さらには『巴文』などの古典的な模様を題材に、
伝統的な糯糊による糸目、堰出し、叩きなどの各糊防染の手法を用いて
色挿しを行い、巧みな糊置きにより、絵際のはっきりした力強い
線構成による簡明な意匠で見る者を魅了、没するまで精力的に活動し、
復元事業をはじめ後進の育成にも専念するなど、
伝統工芸の保存・公開に尽力されました。
1912年(明治45年) 2月3日生。
1984年(昭和59年) 重要無形文化財「友禅」の保持者に認定。
2002年(平成14年)12月7日没。心不全のため死去、90歳
【 経歴 】
1912(明治45)年2月3日、岐阜県岐阜市に生まれる。
14歳で友禅作家の中村勝馬に師事して手書友禅、蝋染の技法を学んだ。
1929(昭和4)年、師の中村に同行して東京に出る
1945年 師とともに山梨県に疎開し移住。
1947年 第32回二科展工芸部に初入選。以後連続入選を果たす。
1951年 友禅作家として独立するが、その後も友禅染の技術の錬磨に
励むとともに、友禅染め誕生期の品格を理想としながら
能装束・狂言装束の意匠と文様の研究を行う。
1957年 日本伝統工芸展に出品
1960年 日本工芸会正会員となる。
1968年、日本工芸会常任理事、染織部会長に就く。
1971年から1979年にかけて、東京藝術大学美術学部非常勤講師を務め、
後進の指導にもあたる。
1977年の第24回日本伝統工芸展では、能装束の鱗文をヒントに
網干の三角模様を連続させた風景模様を配した《夕凪》が
日本工芸会賞(奨励賞)を受賞する。
1981年、日本工芸会が主催した「茶屋染帷子」の復元事業に参加し、
糸目糊の担当としてその指導を行う。
1982年世田谷区特別文化功労者。
1983年には勲四等瑞宝章を受章。
1984年、「友禅」で重要無形文化財保持者に認定される。
1985年 日本工芸会参与に就任。
1987年 金沢美術工芸大学の非常勤講師となり、再び後進の育成にあたる。
1990(平成2)年、第2回茶屋染帷子の復元事業に参加し、
糸目糊の研究に専念してその成果を示す。
1994年と1995年には、重要無形文化財「友禅」伝承者養成研修事業の講師として
伝統技法の保存・公開・育成に尽力する。同年、小田急百貨店において個展を開催。ポーラ伝統文化振興財団がビデオ「山田貢の友禅―凪―」を制作。
1999年には文化学園服飾博物館において「友禅 東京派50年の軌跡―中村勝馬・山田貢・田島比呂子・中村光哉―」展が開催された。作品は、伝統的な技法を駆使しつつも、大胆な構図と清新な色調、現代的な感覚で見る者を魅了した。また、没するまで精力的に活動し、復元事業をはじめ後進の育成にも専念するなど、伝統工芸の保存・公開に尽力した功績は大きい。
絹100%
長さ約3.65m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お出かけ、お食事など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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