商品番号:1558576
(税込)
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
黄八丈と言えばこの名家…
東京都無形文化財保持者『故・山下八百子』氏による
綾織黄八丈のご紹介です!
本品は八百子氏の得意とされた綾織の作品で、
黄八丈らしいお色使いの一品。
一歩で違いが出る黄八丈の品格。
八丈島の彩りを込めた端正な縞と市松に揺らぐ上質感。
いつかは…とお考えの方に、
自信をもってオススメしたい一品です!
流行り廃りなく、ご年齢を問わず重宝して頂けますので、
終生共に歩む一枚に相応しい作品かと存じます。
昨今、八百子氏の作品は見かけること自体減ってきており、
本品のような良色柄の良状態の作品は滅多と出会えません!
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
八丈ならではのしなやかな地。
ややくすんだ黄色、鳶茶、煤竹、オフホワイトの
変わり縞と綾織の細やかな市松地紋が重ねて
織り描き出されております。
草木染め特有の、まろやかな優しさと粋な雰囲気に溢れたお色…
本当に、吸い込まれそうなその豊かな表情を感じていただけることでしょう。
氏独特の風合いが綾なされる芸術は、見る者すべてを惹き込みます。
終生、親子三代で着られるお着物をお探しの方にお届けさせていただきます。
手にした瞬間にこのお品への情熱と想いが駆け巡るほどの感動を覚えます。
これを御召いただけるお方の、そっとたとう紙を開けた瞬間の笑顔を思いながら…
大切に、ここ室町よりお届けさせていただきます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
洗われて保存されていたのでしょう、
仕付け糸もついたままの美品でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 山下八百子について 】
本場黄八丈の染織作家
東京都指定無形文化財工芸技術保持者
山下家・染元6代目
東京・八丈島で代々本場黄八丈を作り続けてきた
山下家に生を受け、母で同じく本場黄八丈作家の
山下め由(やましためゆ)から本場黄八丈の
伝統技術を学んだ。
山下家のなかでも八百子は特に織りに
こだわりをもって作品を制作していた。
【 経歴 】
1920年 東京都八丈島生まれ
1931年 祖父である山下与惣右衛門から「黄八丈」の
指導を受け、その後母・山下めゆから学ぶ。
1938年 中之郷青年学級を卒業
1955年 日本民藝展に毎年入選
1982年 天皇陛下八丈島山下宅訪問
日本染織展入選
1984年 日本民藝展賞受賞
1986年 東京都無形文化財技術保持者に認定される
2002年 東京都名誉都民に選ばれる
2009年 死去
【 黄八丈について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1977年10月14日指定)
八丈島に伝わる草木染めの絹織物
その歴史は古く800年以前から納税品として納められ、
八丈島の名は「八丈織」から取られたとも言われる。
現在では後継者が少なく、黄八丈技術保存会が発足され
その技術者の保護にあたっている。
代表格である黄色の黄八丈の他に、黒を主にした
「黒八丈」、樺色を主とした「鳶八丈(とびはちじょう)」
がある。「ふしづけ」や「あくつけ」、「泥つけ」と
呼ばれる染めが特徴的で、糸染めに使う色は八丈刈安
(学名:コブナグサ)の黄、マダミ(学名:タブの木)の樺、
椎の木と泥染めを用いた黒の三色が主だった色で、八丈島の
厳しい自然の中で得られる染料が三色に限られた事に由来する。
製織には地機(じばた)が使われたが、現在はほぼ
高機(たかはた)による製織である。
伝統的な技術・技法
・先染めの平織り又は綾織りとする。
・よこ糸の打ち込みには、手投げ杼(てなげひ)を用いる。
・染色は、手作業による浸染とする。
※この場合において、染料は、コブナグサ、タブノキ又は
シイを原料とする植物性染料とし、媒染剤は木炭又は泥土とする。
他の地方で織られた類似品に米沢八丈、秋田八丈がある。
孤島で織られる着物好きの終着点。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
◆八掛の色:山吹色・無地
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
身丈(背より) | 163cm (適応身長168cm~158cm) (4尺3寸0分) |
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裄丈 | 67.5cm(1尺7寸8分) |
袖巾 | 34.5cm(0尺9寸1分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 29.5cm(7寸8分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お食事、街歩きなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。