商品番号:1558540
(税込)
(税込)
重要無形文化財保持者、
人間国宝 北村武資(きたむらたけし)氏が
個人認定を受ける前に制作された紋織袋帯をご紹介いたします。
【仕入れ担当 吉岡より】
言わずと知れた、北村武資氏の珍しい袋帯を入荷致しました。
紛う事なき、重要無形文化財指定の『経錦(たてにしき)』『羅(ら)』。
今作は、人間国宝に個人認定される前に制作された紋織袋帯です。
本当に上品な風格。
多彩を込めつつ悠久普遍の美の表情を演出し…
また合わせるお着物の魅力を最大限にひきだしてくれるひと品でございます。
機能美、意匠美、組織美。
卓抜した技から成るその三重奏はまさに、
伝統美を追求し続けてきた北村氏にしか奏でられない、贅沢なハーモニー。
母から娘へ、そしてそのまた次の世代へ…
時を越えて受け継いでいくことのできる、真の逸品でございます。
お召しの方を最高に惹き立てる袋帯を堪能いただければ、
これほど嬉しいことはございません。
大切に、末永くご愛用下さいませ。
【色・柄】
ふっくらと太細のある真綿糸も用いて織り上げた帯地。
穏やかな樺茶色を基調として、全体にマットなツヤ感を放つ
墨色の引箔を施し、おぼろ調の地紋が浮かびます。
意匠には、白や桜色、淡い黄色を加えて
誰先、お太鼓、前柄にそれぞれ「献上更紗紋」が織り成されました。
ここまでのデザイン性のあるお品には、そうお目にかかれません。
現代の空間に溶け合うモダンで立体感ある表情。
最小限の色使いで創作されながら表情豊かな仕上がりは、
さすがは人間国宝の業といえましょう。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
たれ先文字確認のため、たれの一部を解いております。
ご注文を頂きました際は、縫製を致しますので、10日程度頂戴します。
何卒ご了承頂きますようお願い申し上げます。
【 北村武資(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1935年(昭和10年)8月18日生。
1995年(平成7年)重要無形文化財保持者「羅」保持者に認定
2000年(平成12年)重要無形文化財保持者「経錦」保持者に認定
2022年(令和4年)3月31日没 享年86歳
早くに父を亡くし、15歳から西陣の機屋に働きに出て、
そこで基本となる技術を習得、1959年には
初代・龍村平蔵の織の世界を継承する
龍村美術織物に入社。
1960年に京都市北区紫野に小さな機場を借りて
独立後は『織とはなにか』を研究、高度な製織技術を
精力的に探求し、裂の復元や再現、織の技術の発展に
尽力している。
【 略歴 】
1951年 京都西陣で織物業に従事
1962年 法衣金襴制作技術者として独立
1965年 第12回日本伝統工芸展入選
1968年 第15回日本伝統工芸展 NHK会長賞受賞・日本工芸会正会員
1971年 京都国立近代美術館「染織の新世代展」
1983年 「亀甲花葉文経錦」文化庁買上
1987年 「忍冬花文羅」京都府立総合資料館買上
1990年 京都府指定無形文化財保持者「羅」「経錦」認定
MOA美術館岡田茂吉賞工芸部門大賞受賞・日本工芸会理事
1994年 第41回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
1995年 重要無形文化財保持者「羅」認定
日本伝統工芸展等の鑑・審査員を歴任[2]
1996年 紫綬褒章受章
2000年 重要無形文化財保持者「経錦」認定
2005年 旭日中綬章受章
2022年 3月31日没 享年86歳
絹100% 長さ4.25m(お仕立て上がり)
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~5月(袷の季節に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、観劇、茶会、お付き添いなど
◆あわせる着物 洒落ものの訪問着、付下げ、色無地、小紋、紬の訪問着
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。