商品番号:1554832
(税込)
【仕入れ担当 竹中より】
選び抜かれた絹布に施した、琉球の色…
やふそ紅型工房の本場琉球紅型九寸名古屋帯をご紹介いたします。
紅型のカルチャースクールの第一人者でもあられ、
琉球びんがた事業協同組合の理事長であられる
屋冨祖幸子(やふそさちこ)氏の作品でございます。
穏やかな地色に、アクセントのように鮮やかな彩りが映える構図で
琉球紅型の中でも特にクセのない合わせやすいデザインがお薦めの今作。
同じ琉球系の無地感覚の花織きものや、大島紬。
御召や他産地の無地紬など、紅型のデザインをメインにした
カジュアルのコーディネートが合わせやすいと思います。
ぜひお見逃し無く!
【お色柄】
本品に用いましたのは、さらりとした
上質の塩瀬の地。
しなやかながらもハリがあり染め色を優しく発色させる上質生地です。
その地を穏やかな黄土色に染めて、
琉球紅型ならではの立体感を感じさせる配色。
意匠には、全通に渡って「朧型-堰出」による
松竹梅鶴亀紋があらわされ
お太鼓と前腹には縦に連なる松竹梅模様が
染めあげられました。
多彩を重ね合わせた面持ちは、
思わず目を奪われてしまうような秀作です。
ひとつひとつの丁寧な手作業と、刺繍や金箔などを使わずに、
顔料の発色の鮮やかさと型のデザイン性で表現する紅型という染めの芸術を感じていただけることでしょう。
妥協の許されないほんものの仕上がりを、どうぞお手元でじっくりとお確かめ下さい。
■屋冨祖幸子
日本伝統工芸士
やふそびんがた工房主宰
琉球びんがた普及伝承コンソーシアム 代表理事
日本伝統工芸士会作品展入賞、日本民芸公募展優秀賞受賞など数々の受賞歴があり、
現在、沖縄県内をはじめ、東京、福岡、京都など、各地で展覧会を開催。
沖縄伝統工芸「紅型染」の普及に努めている。
2001年のサミットでプーチン大統領が着用したかりゆしウェアを手がけた。
【琉球紅型について】
鮮やかな色彩使いが印象的な琉球紅型。
もともとは、身分の高い者だけに着用を許され、一般的には禁断でした。
廃藩置県によって王朝の庇護はなくなり、
戦争によって多くの型紙や道具が失われましたが、
そのような辛苦を乗り越えて創作を続けた職人の情熱は失われません。
豆腐を干した「るくじゅう」の上で、鋭利な小刀を自在に操って、
突き彫りされる美しい型。そして、精神を極限迄集中させて糊を置いていく匠の技。
紅型は顔料が用いられております。
顔料には朱、石黄、洋紅、藍蝋、群青、胡粉、墨などで、
無機顔料や有機顔料が用いられていました。
顔料は、沖縄に産するもではなく、王朝時代の海外交易によって入手していたものです。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100% 長さ5.1m 3.6~3.85m(御仕立て上り時)
経済産業大臣指定伝統的工芸品証紙がついております。
白生地には、塩瀬地を使用しております。
◆最適な着用時期 10月~5月(袷の季節に)5-6 9月単衣にも!
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 街着、カジュアルなパーティー、行楽など。
◆あわせる着物 小紋、付下げ、色無地、御召、紬
※仕立て上がり時のたれ先は無地となります(メーカー推奨)。たれ先柄あり仕立てをご希望の場合はご指示ください。
※長尺の帯ですので、長さをご指定下さい。
★名古屋仕立て(税込10,450円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。