商品番号:1549392
(税込)
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
竹、科、ぜんまい、和紙…
自然からの恩恵を最大限に活かしながら、
人々の生活を潤してきた『衣』の知恵。
山形県米沢より―
大変珍しい「大福帳」を用いた
素材の質感豊かな紙布八寸帯のご紹介です!
帯の素体となっておりますのは和紙。
それも…現代の漉き和紙だけではなく、江戸から明治に掛けて
商家で使われていた帳簿である『 大福帳 』を切り、
糸として撚ったものを用いております。
現在の紙幣にも使われるたいへん強度の高い楮(こうぞ)の
繊維から出来た大福帳は水に濡れてもかなりの耐久性があったため
その耐久性に着目、商家で古くなった大福帳や書き損じの紙が糸となり、
新たに布となって生まれ変わりを果たしました。
だだ、その工程は繊細かつ時間を要するもの。
大福帳の一枚一枚を短冊状に細くカットし、糸車に掛け一本の糸に撚り繋ぎ…
そうして紡がれた糸を丁寧に丁寧に手で織り上げる。
今となってはそもそも織り込む大福帳自体がなく、
制作数も減ってきております。
お仕立て上がり品では滅多とご紹介の機会がございませんので
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
軽く薄手ながらもハリのある風合いの帯地。
波筬による揺らめく表情に、
墨の表情が垣間見える文字の断片。
和紙に降り積もった歳月が色となり、
繊維の凹凸が浮き沈みする糸の味わい。
『てしごと』とはまさに、此れ此処にございます。
偶然と必然が重なって生み出される表情は
一つとして同じものにはなり得ません。
もちろん、帯の機能としても一日中締めていても軽くて緩みにくく
本当に重宝していただける仕上り。
袷・単衣にと幅広いシーンでお召しいただけます。
どうぞお見逃しなきよう…
その奥深く穏やかな味わいを存分にご堪能下さいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りました。
僅かに締め跡がございますが、ご着用には差し支えない程度かと存じます。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
経糸:絹100%
緯糸:和紙100%
長さ約3.75m
柄付け:全通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 趣味のお集まり、お茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事、ご旅行など
◆あわせる着物 小紋、織のお着物、綿着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。