商品番号:1529308
(税込)
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【 仕入れ担当 中村より 】
秋田県指定無形文化財の秋田八丈のご紹介です。
現在ではやはり『八丈』といえば八丈島で生産される
本場黄八丈がメジャーかと存じ上げます。
その本場黄八丈も…メジャーとはいえ生産反数は
年々減少の一途をたどっておりますが…
今回ご紹介の秋田八丈は一度途絶えた技術。
2006年に北秋田市で工房が開設され復活致しましたが、
それすら一軒のみの稼働で、織のお着物通の方でも、
中々出会うこのとない工芸染織品。
本品はそんな秋田八丈。
最後まで製織をつづけていた秋田八丈の織元である
滑川機業場の【 故:滑川晨吉 】氏によるお品でございます。
本場黄八丈とは異なる秋田八丈ならではの配色と
独特の地風は他に比べるものはございません。
お仕立て上がりならではのお値段でご紹介させていただきます。
コレクターの方、織のお着物ファンに心よりおすすめいたします。
【 お色柄 】
薄手で糸密度のたかい地風の紬地は、
刈谷と躑躅、はまなすを100%用いたあたたかなお色。
緯糸に黄色、経糸に緑色を織り込むことによって、
見る角度で表情を変える仕上がり。
その中に赤、白、黄色、青の間隔を変化させた縞が重ねて織りだされております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちにお召しくださいませ!
【 秋田八丈について 】
秋田県指定無形文化財
秋田県北秋田市(旧鷹巣町)で生産される
草木染の織物。
秋田黄八丈とも呼ばれる。
秋田県内で採れた草木を主とした染料で染めた、
やや太めの絹糸(90~180デニール前後)を
用いた平組織りの織物で、茶から黄色の色合いを
基調とした繊細な格子や縞の意匠が織りだされている。
八丈島の本場黄八丈と比べると、光沢の度合いが
少し低く、渋みがあるのが特徴。
八丈島の八丈織(本場黄八丈)では
黄…刈安、八丈刈安(コブナグサ)
鳶…イヌクス(椨:たぶ)の樹皮
黒…シイの樹皮
を用いて糸を染色するのに対し、秋田八丈では
黄…刈安や蓮華躑躅
鳶…浜茄子
黒…浜茄子と他の植物の混合物、ログウッド
などが染料に用いられる。
江戸時代後期の享和年間(1801年~1804年)に、
石川滝右衛門により製織された『竜門織』、
『秋田平』などの絹織物が始まりと言われる。
その後文化年間(1804年~1818年)に、
秋田藩が産業振興を進める中で、染色・機織の
指導者として招いた蓼沼甚平が、県内に自生する
浜茄子の根を染料とし、独特の鳶色に染め上げる
染色技法を開発。
秋田絹や秋田黄八丈として評判となった。
全盛期は県内に多く工房が存在していたが
徐々に減少の一途をたどり、秋田市の
滑川機業場を最後に2003年に一度消滅、
2006年に滑川機業場の従業員であった
奈良田登志子が北秋田市で「ことむ工房」を開設。
現在、唯一の秋田八丈の工房として稼働中である。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
八掛の色:納戸色
身丈(背より) | 159cm (適応身長164cm~154cm) (4尺2寸0分) |
---|---|
裄丈 | 64cm(1尺6寸9分) |
袖巾 | 33cm(0尺8寸7分) |
袖丈 | 48.5cm(1尺2寸8分) |
前巾 | 24cm(6寸3分) |
後巾 | 29cm(7寸7分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈71cm(1尺8寸7分) 袖巾36.5cm(9寸6分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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