商品番号:1525768
(税込)
【 仕入れ担当 岡田より 】
明治生まれの偉大なる染色家【 皆川月華 】氏の
代表的な図案の訪問着のご紹介です。
お着物通のかたならば、その名はご存知かと存じ上げます。
今はもう、現存する限りなのはいわずと知れたこと。
実に月華氏らしい表情、デザインのお品で。、
その作品、のどから手が出るほどほしい!
というファンの方におすすめでございます。
【 お色柄 】
ややシボ高の地風の縮緬地を明るい薄萌黄色に染め上げ、
一面の臈叩きによる吹雪と、油彩を思わせるタッチの臈纈染と
刺繍にて、カトレアのような蘭の花が大胆に染め描き出されております。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたので
着用シワやたたみジワがございますが、着用時に
気になるような汚れなどはございません。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 皆川月華について 】
本名:皆川秀一
染色技法である友禅に洋画手法を応用し「染彩」の
技法を確立した事で知られる昭和を代表する
染色工芸作家。
代々医師の家系であり、書を好んだ父・皆川春仙と
南画を親しんだ母であるまちの次男として生を受け、
長じては家業ともいえる医師の職を嫌がり、画家を
目指して日本画家松本雅邦の弟子である徒兄の家に住み、
その基礎を学ぶ。
後に友禅などの染色図案を安田翠仙(やすだすいせん)に、
25歳の折に日本画を都路華香(つじかこう:日本画家)に学び、
号を現在の『月華』とする。
1927年、帝展初入選をかわきりに、次々に賞を受賞。
友禅に絵画的手法を応用した独特の染彩技法で
染色工芸の草分けとしてその名が知られるようになった。
祇園祭の山鉾の銅掛や前掛、後掛などを長年制作し、
菊水鉾、月鉾などのほか数多くの山鉾を飾る品々手掛けた。
日本現代染織造形協会会長、日展参事もつとめた。
【 経歴 】
1892年 京都府京都市に生まれる
1911年 友禅の安田翠仙に師事
1917年 都路華香に師事
その後関西美術院で洋画を修学
1927年 「富貴霊獣文」が第8回帝展初入選
1932年 「山海図」が第13回帝展特選受賞
以後、天然染料や古代染色の研究にも取り組む
1956年 京都府嘱託として海外美術工芸調査のため渡米、
アメリカ合衆国各地を巡遊した
1961年 第3回新日展出品作「濤」が日本芸術院賞を受賞
1971年 日展に属し日展参与、日展参事を歴任
1983年 染繊工芸家として京都府文化賞特別功労賞を受賞
1984年 日本現代染織造形協会会長就任
日本現代工芸美術家協会
日本きもの染織工芸会理事長などを務めた
1987年 5月11日死去。享年94
表裏:絹100% 縫製:手縫い
※染の特性上、糸目のゆらぎ、色の濃淡、かすれ、
若干のにじみなどございます。風合いであって
難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
身丈(背より) | 157cm (適応身長162cm~152cm) (4尺1寸4分) |
---|---|
裄丈 | 63.5cm(1尺6寸8分) |
袖巾 | 32cm(0尺8寸4分) |
袖丈 | 49.5cm(1尺3寸1分) |
前巾 | 23cm(6寸1分) |
後巾 | 28.5cm(7寸5分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈64.5cm(1尺7寸0分) 袖巾33cm(8寸7分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、芸術鑑賞、観劇 など
◆あわせる帯 袋帯、綴れの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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