商品番号:1523897
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
ふんわり、幽玄、幻想意匠美。
工芸美術創工会の作家である
内田明司氏と共に夾纈の復元に成功された
内田陽一郎氏による訪問着と袋帯のコーデセットを仕入れて参りました。
けぶるような夾纈独特のやわらかな柄表現で、
他にはないものをお探しの方におすすめでございます。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
唐花の地紋が織りだされた、艶やかな絹布。
地色は知的な絹鼠色を基調として、
ふんわりとした唐花に鳳凰の意匠が天平の風情を漂わせながら…
幻想的なお色味が浮かび高級感あふれるお品。
また帯も同様にお太鼓に花鳥があしらわれております。
繊細に、やさしく、たおやかに…
量産できるものではございません。
おきもの通の方にも、ぜひともご覧いただきたいこの仕上がり。
どうぞじっくりとご照覧いただければと思います。
お手元で末永く大切にしていただける方に…
心を込めて、お届けいたします。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
帯にうっすらと畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 夾纈染について 】
聖武天皇の宝物庫「正倉院」に残されれた
数多の染色裂のうち、その当時(天平時代)に創られた
裂の中に「天平の三纈」と呼ばれる、絞り染めの
「纐纈(こうけち)」、ろうけつ染めの「臈纈(ろうけち)」、
そして板締めの、「夾纈(きょうけち)」があり、「夾纈」は
その技術の難しさより現在ではほぼ用いられていない
幻ともいえる染色技術。
「夾纈」の「夾」は文字通り「はさむ」を意味し、
透かし彫りした板の間に布を挟み、透かした隙間に
染料を注ぎ込むことで柄を表現する。
板で締められた部分は防染され、透かしの形に
模様ができあがるという、一見単純な方法に思えるが
これが本当に難しく、現在でもこの技法には、多くの
謎が残されている。
困難とされている理由として、液体染料は目に見える程度の
平らな板ではわずかな隙間から染料が入り込み、染色地に
形がくずれてしまうため、用いる板は完璧に平らでなければ
ならず、二枚の板面が寸分の隙間もなく合わさらなければ
防染ができない。
また、布を板に挟んで防染するには圧力を加えなければ
ならないが、その圧力が完璧に一様でなければ、全体の
防染度にむらが発生してしまう。
しかし、透かし彫りした板に平均的に圧力を掛けるのは、
実に困難なことであり、現代でも難しいこの技術を、
当時の人達はどのように解決したのか未だに不明である。
簡単な原理ながらも、実際に染めるのには困難を極める
夾纈染の一番の特徴は、染めのやわらかさであり、はっきりと
お柄が現れる臈纈とは正反対に、木片で挟み込まれて防染された
意匠は、ふうわりと奥底から浮かび上がるかのように、実に
やわらかに、幻想的なムードをまとって浮かびあがる。
【着物】
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
【帯】
絹100%
長さ4.35m
耳の縫製:袋縫い
お太鼓柄
身丈(背より) | 161cm (適応身長166cm~156cm) (4尺2寸5分) |
---|---|
裄丈 | 67cm(1尺7寸7分) |
袖巾 | 33.5cm(0尺8寸8分) |
袖丈 | 49.5cm(1尺3寸1分) |
前巾 | 28.5cm(7寸5分) |
後巾 | 32cm(8寸4分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68cm(1尺8寸0分) 袖巾34.5cm(9寸1分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、お付き添いなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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