商品番号:1521420
(税込)
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【 仕入れ担当 中村より 】
着れば着るほど身体になじむ着心地。
素朴な紬本来の姿が、その色彩と地風に感じられる織上がり。
天然染料で染めあげたお色の優しさは科学染料では絶対に表現できません
科学染料は、一度その染料に浸されますと一瞬にしてそのお色に染まりますが、天然染料はそのようにいきません。
思いの色を出すために、媒染を介して染料と染料を何度もかけあわる手間ひまとその苦労。
こだわり抜いた染め色の優しさから、つくり手のセンスが感じられます。
お蚕さまの上質な糸、自然の恵みより採れる染料、そして染めの仕上げは太陽の光り。
自然の神様に感謝したくなるような素晴らしい織りの着物です。
今回ご紹介お品は、
国画会会員 柳栄氏のお着物。
詳細情報がございませんでしたが、
証紙から、かの人間国宝・与那嶺貞工房にて
お仕事に従事されていたお方かと存じます。
今回は現代の名工、秋山眞和氏の両面袋帯とのコーディネートセットをご紹介。
これ以上ない工芸染織セットでございます。
織物ファンの方へ心からおすすめさせていただきます。
まずはじっくりとご覧下さいませ…
【 色柄 】
[着物]
手触り柔らかく、
真綿紬ならではのほっこりとした織味・・・
お体を『包む』と言う表現がここまで適切な文章だと思えるほどのお着物は滅多とございません。
爽やかな水色を基調にした紬地。
ふんわりと柔らかなその紬地には、
白と青の縞模様が浮かび上がります。
[帯]
藍の濃淡で横段が浮かぶ帯地に織りなされた大胆な花織模様。
藍染にて醸しだされる躍動感ある意匠は実に創造性豊かな仕上がりです。
もう一面には銀鼠色一色でシンプルな花織を表現して。
天然灰汁発酵建で化学染料を使わない、
人と環境にやさしく寄り添う染料…
こだわりの“藍”を用いて、丁寧かつ芸術的に、
そして大変お洒落に創作されたお品でございます。
【 商品の状態 】
着物も帯も中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいたける状態でございます。
【 秋山眞和について 】
伝統工芸士
綾町指定無形文化財保持者
綾の手紬染織工房創設者
国の卓越した技能者『現代の名工』指定
黄綬褒章受章
沖縄で染織をはじめた父、故・秋山常磐の
染織技術を受け継ぎ、日本の原産種の蚕
「小石丸」の養蚕から、藍染めや貝紫染め等の
天然染色、琉球由来の絣や花織を用いた
織物づくりを一貫して手仕事で行う。
その功績は国内外で認められ、国による
「現代の名工」指定、黄綬褒章受賞、
綾町指定重要無形文化財指定、ヨーロッパ、
アフリカ等海外へ招致を受けた。
【 略歴 】
1941年 沖縄県那覇市に生まれる
1966年 宮崎県綾町にて“綾の手紬染色工房”創業
1967年 「第2回西武工房展」朝日新聞社金賞受賞
1968年 「日本伝統工芸展」入選
1972年 社団法人日本工芸会正会員認定
1973年 昭和天皇・皇后陛下に御前実演
1982年 日本産の貝による実演貝紫染色に初成功
1984年 宮崎県伝統工芸士第一次指定
1990年 第37回日本伝統工芸展入選作「万華鏡」文化庁買い上げとなる
1991年 小石丸蚕に製織完成
1995年 第42回日本伝統工芸展入選作「陽炎」文化庁買い上げとなる
平成7年度卓越した技術者(現代の名工)指定表彰
1996年 赤坂御苑における秋の園遊会に招待される
1997年 沖縄県立芸術大学より招請され美術工芸学部教授就任
1998年 紀子様に小石丸糸、貝紫染インテリア作品献上
2000年 太平洋・島サミット会議出席17カ国元首夫人綾の手紬染織工房訪問
2002年 綾町功労者として表彰
2004年 天皇陛下が綾町を御訪問の際、お着物御説明
2005年 宮崎県文化賞受賞
2006年 黄綬褒章受章
【 国画会について 】
京都在住の日本画家、入江波光、小野竹喬、榊原紫峰、
土田麦僊、野長瀬晩花、村上華岳によって、
『西洋美術と東洋美術の融合と、新しい日本画の創造』を目指し、
大正7年(1918年)に「国画創作協会」として結成された美術家の団体。
戦後、絵画・版画・彫刻・工芸・写真の5部それぞれに
日本を代表する作家を多数輩出し続けております。
特に工芸部は後世に名を残す、柳宗悦(やなぎ むねよし)、
芹澤ケイ介、柳悦孝(やなぎ よしたか)、柳悦愽(よしひろ)
などの染織作家が所属しておりました。
現在の国画会の工芸部は生活の中で使用するものを
主に創作する作家が所属しており、基本一人の作家が
デザインから素材、染、織と一貫して行います。
[着物]
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
◆八掛の色:共色
[帯]
絹100%(
長さ約4.4m
耳の縫製:袋縫い
全通柄
身丈(背より) | 165cm (適応身長170cm~160cm) (4尺3寸6分) |
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裄丈 | 69cm(1尺8寸2分) |
袖巾 | 34.5cm(0尺9寸1分) |
袖丈 | 49.5cm(1尺3寸1分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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