商品番号:1519697
(税込)
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【 仕入れ担当 中村より 】
一子相伝、門外不出。
流通自体が圧倒的に少なく、室町を毎日回っていても滅多と出逢う事がありません。
ざざんざ織ともうひとつ、静岡県の工芸品。
工藝手織伊兵衛織の八寸名古屋帯をご紹介致します!
年々希少になる工芸品。
生産がすでに終わってしまったため、
現在流通しているお品がすべて。
問屋間では取り合いになるほどの人気を誇っておりますが、
もとより生産数が少なかったため、
お値段も驚くほど上がってきております。
今回はそのような状況の中、
美品で良きお色のお品が奇跡的に入荷しました。
次回ご紹介のお約束はできません。
通な工芸品ファンを唸らす美しい傑作をぜひともご堪能くださいませ!
【 色柄 】
実際にお手にされればその上質さは一目瞭然です。
地厚な帯地は、しっかりとした打ち込みで
白と生成り色で入子菱が織りなされました。
手織りで綾なされるそのほっこりとした表情が絶妙の工藝味を醸し出した織り上がり。
その糸の光沢により実際のお色より一段淡い色に見えるほどです。
【 商品の状態 】
未着用の新古品として仕入れてまいりましたので美品でございます。
お手元で現品を確認の上、お値打ちにお召しくださいませ!
【 伊兵衛織について 】
高林家当主の屋号である「伊兵衛」が付けられたこの手織物は、
兵衛に民芸運動の提唱者・柳宗悦を引き合わせた
浜松在住の学者・中村精の兄で、
織物職人・平松実にその起源を見出すことが出来ます。
兵衛の理想に共鳴した平松は、かつて家族が着るための衣類として
農閑期に主婦が作っていた手織物を基にした
「ざざんざ織」という絹織物を創作します。
平松の後継者である長男が当時不治の病とされた結核に罹ったため、
ざざんざ織の後継者として修業することになった次男。
長男の病は奇跡的に完治したため、暖簾(のれん)分けのような形で独立し、
ざざんざ織の流れをくむ織物を高林家の邸内で始めました。
こうして伊兵衛織が誕生したのです。
遠州高林家14代当主の兵衛らが昭和初期に推進していた民芸運動は、
使い込まれるほどに真の美しさを増す「用の美」の追求が本質でございます。
そのため、作家の作った鑑賞するだけの物ではなく、実際に使う物として
職人という無名の作り手が生み出す作品に光を当てます。
厳選された玉繭から一般の製品の約4倍の太さに紡がれた上質でしなやかな糸は、
ゆっくりと引き紡ぐため空気を多く含み、太さも均一にはならず、
そのため独特の光沢と重み、またしなやかで身体に馴染む風合いを持ちます。
糸のゆとり、布のゆとりで空気が自然に出し入れされ、
お使い頂くうちに、徐々に体や動作に添っていきます。
5年、10年と時を経過するに従って一般の紬と比べ、
その着心地は格段に違い、使うほどに魅力が増してきます。
絹100%
長さ約4.2m
全通柄
※単衣帯仕立て(返し三尺なし)
通常の名古屋帯と違い、タレ先で折返しなどのない
単衣仕立てのお品で、単衣帯は浴衣や盛夏のお着物に
合わせて使用されていたようですが、本品は厚みのある
ざっくりとした織り上がりですので、単衣・袷の時期が
最も適しており、小紋や織のお着物とのコーディネートを
おすすめいたします。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事会、お稽古事、街着など
◆あわせる着物 小紋、織りのお着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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