【卸問屋の半期決算SALE】 【汕頭刺繍】特選本手総刺繍紬訪問着 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「花衣市松文」 大人の上質カジュアル！ フェミニンな美しい佇まい… 身丈158.5　裄67

【　仕入れ担当　田渕より　】
汕頭刺繍のお着物のみが成せる存在感…

さらりとした紬地に浮かぶふっくらとした刺繍…
一面に施された総汕頭刺繍の逸品訪問着をご紹介致します。

織にて表現された暈しが女性らしい優しい着姿を演出する
流行り廃りのないさらりとお召しいただける一枚。

どうぞお見逃しなきようお願いいたします。


【　お色柄　】
紬地を使用して織り上げられたすべらやかな生地は、
薄葡萄色と薄桜色と生成り色の優しい色調にまとめられ
一面に市松柄調の汕頭刺繍と舞い落ちる桜の刺繍を縫いあらわしました。

繊細、丁寧に施された刺繍の面持ちは、染めとはまた異なる彩りの妙と艶が表現され、
淑やかな女性像を感じさせる巧みな色合いにまとめ上げられています。
大人の贅沢な佇まいを演出してくれることでしょう。

優雅なリズム、絶妙の構図。
あえて色彩を抑えた色糸のボリュームに、
絹糸本来のツヤと箔糸の輝きの競演で美しく仕上がっております。

大人の女性にふさわしい格調と気品。
余裕の佇まいに、女性らしい品のある和姿をお楽しみください。

艶やかなシルエットを生み出す大人の逸品。
和の装いを素敵に彩る、お気に入りの一品となれば幸いです。


【　商品の状態　】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【　汕頭刺繍について　】
スワトウとは、中華人民共和国の沿海都会の広東省汕頭(SWANTOU)という地名から由来する名称。
この地を発祥とする刺繍技術であり、その歴史は100年以上遡るとされております。
広東省を含め、湖南省、江蘇省、四川省などは、古くより手製刺繍の伝統産地でもあり、もともとその刺繍技術のレベルの高さには定評が御座いました。

その後、清の時代にイタリアやベルギーから渡来した宣教師たちが、ヨーロッパの刺繍技術を伝え、
それが中国の古来刺繍技術に取り入れられ、
今のスワトウ刺繍に発展してきたと言われています。
スワトウ刺繍は「オープン・ワーク（切り抜き刺繍）」の一種で、
糸を引き抜いたり布地を切り抜いたりして、デザインの一部を透かした刺繍技術。

この引き抜き法の刺繍を、引き抜くという意味のドローンから、
「ドローン・ワーク」とも呼ばれております。針とはさみ、
竹でできた刺繍枠を使用し、熟練職人が一針一針縫い上げ…

小さな作品でも仕上げるのに数十日かかることも…
今では職人の数も減少し、量産の難しい貴重なお品となっております。

ひと針ひと針、心を込めて繍い進めてゆくということ。
そうして自然と込められる、人の手のぬくもり、その心。
富貴な刺繍技というのは、本当に魅力的です。