商品番号:1518376
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【 仕入れ担当 更屋より 】
堂々の風格…
彩り清雅に、そして雅やかに広がる古典意匠。
重要無形文化財「友禅」保持者、人間国宝・『羽田登喜男』氏。
偉大な功績を残され、2008年2月、長き人生を終えられました。(享年97歳)
その羽田登喜男氏の生み出した美の世界…
鴛鴦があまりにも有名ではございますが、今回ご紹介のお品は希少な草花の意匠!
是非お手元でご堪能くださいませ!
【 お色柄 】
ぽってりと滑らかな地風の帯地。
その地を抹茶色で染め上げ、描かれたのは凛と咲くホトトギスの花意匠。
一つの枝から上向きに分岐して花を咲かせる
花の特徴を活かした空間の取り方…
淑やかな華やぎは品よく香り立ちます。
確かな染めとその構図は人間国宝にしか表現することのできない、
独特の世界観を感じられる素晴らしい作品に仕上がっており
ホトトギスの開花時期が長いことから花言葉は
「永遠の若さ」「秘めた意志」などがあります。
羽田登喜男氏の代名詞でもある「鴛鴦」ではなく大変珍しい草花の意匠の一条。
加賀と京の友禅を融合させ、友禅に独自の意匠を見出した巨匠の作品。
加賀の虫食いに見られるような氏の葉食いの表情豊かに、
確かな染めとその構図は人間国宝にしか表現することのできない、
独特の世界観を感じられる素晴らしい一条に仕上がっております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 羽田登喜男(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年・享年 】
1911年(明治44年) 1月14日生。
1988年(昭和63年) 重要無形文化財「友禅」の保持者に認定。
2008年(平成20年) 2月10日没。肺炎のため死去、97歳
金沢で加賀友禅の下絵、糊置き、色挿し等一連の作業の
基礎を習得、京都に移った後には京友禅のみならず、
美術工芸品の鑑賞など文化に触れることの重要性を学んだ。
一般的に京友禅は工程が分業されているが、
羽田はすべての工程を自身で行う制作態度をとり
京友禅の世界に、加賀友禅を融合させた独自の
境地を開く。
京都の庭園や自然を愛し、花鳥風月に材を求め
完成された図案のうち、『鴛鴦』は代名詞的なお柄。
京都府民を代表してダイアナ妃に送られた振袖、
祇園祭蟷螂山の懸装品は有名。
【 経歴 】
1911年 石川県金沢市に造園師・羽田栄太郎の三男として生まれる
1925年 隣家の南野耕月に加賀友禅を学ぶ
1931年 京都にて同郷の曲子光峰(まげしこうほう)に京友禅を学ぶ
以降、羽田は生涯にわたり京都で制作を行う
1943年 政府認定の京都友禅技術保存資格者となり、戦中も作品を制作
1955年 第2回日本伝統工芸展において訪問着「孔雀」が初入選
1957年 社団法人日本工芸会正会員
1962年 日本工芸会理事に就任
1971年 日本伝統工芸展審査員に就任
1976年 第23回日本伝統工芸展で「白夜」が東京都教育委員会賞を受賞。
藍綬褒章受章。
1978年 京都府美術工芸功労者表彰を受ける
1979年 紺綬褒章受章
1982年 勲四等瑞宝章を受章
祇園祭蟷螂山の前掛「瑞祥鶴浴之図」を制作
1984年 祇園祭蟷螂山の胴掛2面「瑞光孔雀之図」
「瑞苑浮遊之図」を制作
1986年 京都府より英国王室ダイアナ皇太子妃に贈られた振袖
「瑞祥鶴浴文様」を制作
1988年 友禅の重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受ける
社団法人日本工芸会参与
1990年 京都府文化功労賞特別賞受賞、京都市文化功労者表彰を受ける
1991年 祇園祭蟷螂山見送り「瑞苑飛翔之図」を制作
1992年~「友禅 人間国宝 羽田登喜男」展を石川県立美術館
京都市美術館にて開催
1996年 フランスのリヨン染織美術館にて「羽田家のキモノ」展開催
1999年 祇園祭蟷螂山水引「吉祥橘蟷螂図」を制作、献納
2004年 祇園祭蟷螂山後掛「瑞兆遊泳之図」を献納し全懸装品を制作
完納※制作には後継者である息子羽田登も携わり、
その技術伝承に努める。
2007年10月10日 高齢のため制作活動を終了。
絹100%
長さ約3.7m
お太鼓柄
名古屋帯仕立て
(前帯柄のところのみ開き仕立てになっています。
前板を入れて綺麗にご着用いただけます。)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、お食事、街歩きなど
◆合わせるお着物 付下げ、色無地、小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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