【京の工房】 特選本手総刺繍訪問着 「斜取エ霞唐華紋」気負わずさりげなくドレスアップできる一品… 淑やかな彩りに汕頭刺繍加えて…

【　仕入れ担当　田渕より　】
汕頭（スワトウ）をはじめとした刺繍技法にて、
装飾的なお柄をあしらった特選訪問着のご紹介です。

全体的に彩りが控えめで
刺繍ならではの優しい雰囲気。

馴染みの良い色合いの中に光る刺繍美は
まさに、刺繍のお着物のみが成せる存在感を引き立てます。

艶めく刺繍に胸が高鳴り…
洗練された着姿を演出してくれます。
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく！


【　お色柄　】
おだやかなシボ感の丹後ちりめん生地を
落ち着いた柳鼠色で染め上げて…

斜め取りの構図に汕頭（スワトウ）刺繍にてエ霞。
更に唐華の意匠などの装飾紋が刺繍にて表現されております。

まさに唯一無二の存在感は、そこにただあるだけでも周囲の目を虜にし、
さりげない美しさに誰しもがため息をつくことでしょう。

銀糸が凛とした品格をプラスして大変素敵な仕上がりです。
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます。


【　汕頭（スワトウ）刺繍について　】
相良(さがら)、蘇州(そしゅう)に並ぶ
中国三大刺繍のうちの一つ。
中国の広東省東部にある汕頭地方で
受け継がれてきた刺繍技術。
キリスト教の宣教師たちがヨーロッパの感性と
技法を汕頭に伝えたのがはじまりである。
隙間を開けて飾り糸を施すことから「絹の彫刻」
とも呼ばれ、生地を直接はさみで切り、糸を
引き抜くため、失敗が許されず、職人にとって
集中力が求められる刺繍技法。
主に二種類の方法があり、

抽綉（ツオシュウ）：織り上がった生地の経糸、
横糸を数本引き、空間を開け飾り糸を通す技法。