【シルバーウィークSALE】【名古屋帯・帯〆帯揚げ3点セット】 統一感ある彩りでスマートに 【日本工芸会準会員　佐々木理恵】 特選草木染手織九寸名古屋帯 綿糸・竹紙 紋意匠無地帯揚げ 【衿秀】冠組無地帯締め 「越前石田縞」

【　仕入れ担当　岡田より　】

手織、草木染の技法にて織りあげられる
【　越前石田縞　】の特選九寸名古屋帯に
おだやかな彩りの小物をコーディネートいたしました。

日本工芸会準会員で、越前石田縞を誕生させた
【　佐々木理恵　】氏によるお品。

素材のもつ表情、はやりすたりなき縞のデザインを
小紋や織のお着物など、カジュアルスタイルの帯姿に
あわせてお楽しみいただけることでしょう。

また織物の中でもかなりマニアックなお品、
コレクターの方必見かと存じ上げます。


【　お色柄　】
おだやかなフシ感に、綿糸の持つ温もりを感じさせる
落ち着いた江戸茶地に、桜をはじめつつじ、蘇芳、
背高泡立草、ログウッドなどの草木染料由来の茶系の
濃淡の格子が織りだされております。


【　商品の状態　】
着用済のお品として仕入れてまいりましたので
着用跡やたたみジワがございます。
ご着用の際に気になるような汚れはございません。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。

※帯締め、帯揚げにつきましては
新品のお品をお見立てさせていただいております。


【　佐々木理恵について　】
工芸染織作家
日本工芸会準会員
石田縞越前布技術保存会会員

仁愛女子短期大学出身。
学生時代に仁愛女子短期大学教授の中野千鶴子から
石田縞復元を卒業制作として勧められたことを
きっかけに制作を継承。
その後、石田縞に新しい作風を加えようと模索。
1989年に手織物流通士、山田標件の勧めもあり、
地元の特色を生かした竹紙糸を緯糸に織り込み、
手紡糸を草木染し手織する『越前石田縞』を誕生させた。
越前石田縞は従来の石田縞より縮が少ないのが特徴。


【　石田縞について　】
福井県指定の郷土工芸品。
旧丹生郡立待村の石田地区で織られていた
木綿を藍染めした縞柄の木綿織物。
緯糸には細い唐糸を合わせた双子糸を使い、
きめ細やかに織られる。

江戸時代後期の文政年間に福井県鯖江の下、
石田に住む高島善左衛門が、貧しい村人を救うために
美濃で縞織物を習い、織工を招いて工場を建て
副業として近在に広がったとされる。
最盛期（明治33年)には、生産高3万反にまで達し、
大正時代までは、寝具地や普段着、学校の制服などに
用いられ、広く愛用されていたが、昭和に入り衣生活の
洋装化や繊維技術の進化により衰退、『幻の織物』と
呼ばれるようになった。

昭和29年(1954)に池田和栄よってまとめられた、
高島善左衛門の出身地である立待小学校の副読本
『郷土の偉人　石田縞の元祖　高島善左衛門』を
きっかけに、 昭和47年（1972年）吉川道江、山本かよ子の
両名がバッタン機（高機）により再現、立待小学校
創立100周年記念祭で復元した布地を展示した。

現在は鯖江市指定無形文化財 「石田縞」技術保持者に認定されている。

もともとは藍染が主流であったが、現在は地元で採取された
桜や玉ねぎ、よもぎなどが染料に用いられている。