【 仕入れ担当 中村より 】
丁寧に、大切に。
伝統工芸士で、京の名工【 大野信幸 】氏が
手付けで染め上げた伊勢型江戸小紋のご紹介です。
大野信幸氏は落ち着いた風情ある町並みの京都市内の町屋の一角にひっそりと佇む工房の当主。
捺染の江戸小紋が数多く出回る中で、本当に良き染めとは何か。
ということに真摯に向き合い、京都府伝統産業優秀技術者、
いわゆる京の名工に認定された、数少ない染師のお一人でございます。
今回のお品は平成27年に瑞宝単光章叙勲記念に製作された一枚。
手仕事ならではの表情豊かなゆらぎは唯一無二のまさに一期一会。
欲しいと思って手に入るお品ではございません。
自信と責任を持って大切にお届けさせていただきます。
【 色柄 】
しなやかな肌すべりを感じていただける極上の絹布です。
そこに染め付けられた繊細な文様。
こっくりと深い黒色の地に浮かぶ籠目模様。
一見シンプルな意匠を表現するのに一体どれほどの時間を費やし、
どれほどの気持ちが込められてきたのでしょうか。
シンプルだからこそ至難の業です。
【 江戸小紋について 】
伊勢型紙を白生地の上に置いて模様の部分を糊で防染し、
地色を一色で染めて糊を落とすと、模様の部分が白く残ります。
この技法で染められる小紋が、江戸小紋。
武士の裃(かみしも)として、また将軍や大名は各自専用の模様を定め、
それを留柄(他者が使うことを禁じた模様)としておりました。
やがて元禄時代には多様な文様が町人層に広がり、洒落着としても用いられるようになりました。
江戸小紋の紋様は、数千種あると言われております。
また型紙の長さは45cmほどですから、一反の着尺(約12m)を染めるには
何十回も型紙を送って染めなければなりません。
極型の江戸小紋を一分の狂いもなく送って糊付けするには、
これもまた熟練した技術が必要です。
シンプルなお柄のお品ではごまかしが効かず、
寸分の狂いも許されない高い技術が用いられます。
確かな技を持った匠が時間をかけて生み出した作品です
表裏:絹100%
長さ12.7m 内巾37cm(最大裄丈70cm 肩巾袖巾35㎝)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、お食事、コンサート・観劇、茶席
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,650円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
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