商品番号:1513054
【 仕入れ担当 田渕より 】
ひと時の極上の贅沢…
本当に美しい八重山上布のお着物を見つけて参りました。
広げた瞬間に思わず声が出て、何とか…仕入れが叶いました。
手にした瞬間にこのお品への情熱と想いが駆け巡るほどの感動を覚えます。
昔からの手括りによる染色を復興させた八重山上布作家、
日本工芸会正会員であり、2024年7月に重要無形文化財の保持者、いわゆる人間国宝に認定された
新垣幸子さんの逸品を仕入れて参りました。
認定後の今や出逢う事すらも困難…
今回仕入れが叶ったのは当時のたとう紙に証紙が張り付けられており
大切に保管されていたお品でございます。
夏の最高級のお洒落着をどうぞお見逃しなく。
【 お色柄 】
上布ならではのハリ感と通気性に富んだ地は、そっと涼風通す麻地。
目にも涼を与える自然なベージュを基調に織りなし、
藍の彩りで十字絣を織り出しました。
本来絣は糸に竹筆で色を挿してゆく捺染と、括り染めの2種類ありますが
新垣さんの工房は括り染めにこだわった古来からの八重山上布です。
汗をかいても肌につかず、風をよく通す素材感。
素材の性質上、シワはできますが、そのシワでさえも、
パリッとして涼感を演出する夏に最適のお着物。
落ち着いた印象で、シンプルさが美しいデザインです。
山・海・太陽の恵みを受けて織り出される布、八重山上布。
絹素材でこの上布の風合いを真似たものは安価で多く出回っておりますが、
やはり本物を身につけたいという方におすすめします。
ぜひ一度、手にとって自然の風合いを感じていただきたいと思います。
なかなか入手することができない手織り草木染めの逸品上布です。
季節がめぐる度に…
夏の最高の贅沢を、どうぞ存分にお楽しみくださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
うっすらと畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 新垣幸子について 】
手仕事の織りに強い志と誇りを持っていらっしゃる「現代の名工」。
首里織の第一人者であった大城志津子さんに師事し、
沖縄染織物の世界に生涯を通してできる仕事を求めた新垣幸子さん。
幻の織物といわれた括染の八重山上布を独自の研究により復活させた功績は、
琉球の染織史に残るものと言えましょう。
【 八重山上布について 】
文部科学大臣指定重要無形文化財(2024年7月19日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1989年4月11日指定)
沖縄県指定伝統工芸品(1974年6月11日指定)
沖縄県指定無形文化財(1978年指定)
沖縄県八重山郡周辺で作られている織物。
苧麻(ちょま/からむし)の手紡ぎ糸を使って織られ、
古くは琉球王朝時代に貢布としても利用された。
沖縄地方の織り物の中で唯一「刷込捺染技法」
を用いて作られる織物。
八重山の自然から得られるヤマイモ科の「紅露」(クール)
などの草木を主染料に、苧麻から作られる繊維を染めあげ
織り上げる。織り上げられた後、八重山地方の強い
日差しのもとで日晒しを行うことで色合いに深みをもたせ、
さらに海水につけることで地色が白く晒され絣模様がより
鮮やかになる。
苧麻から1反の着尺を織るための糸づくりには経糸約50日、
緯糸約40日程度かかる。非常に根気のいる作業であるため、
近年ではラミー糸(手紡ぎではない苧麻の糸)を経糸に
使用したものも増加している。
表:苧麻糸100% (縫製:手縫い)
※バチ衿仕立て、居敷当無し、背伏せ付き
身丈(背より) | 160cm (適応身長165cm~155cm) (4尺2寸2分) |
---|---|
裄丈 | 64cm(1尺6寸9分) |
袖巾 | 32cm(0尺8寸4分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 25.5cm(6寸7分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お出かけ、趣味のお集まり、行楽など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
この商品を見た人はこんな商品も見ています