【 仕入れ担当 岡田より 】
先染めで染分けた糸でお柄を表現する『絣』の技法。
産地や作家によってその『絣』の表現は様々。
本コーディネートでは絣の定番・大島紬に、
読んで字のごとく『絵』のように細緻な表現となる
絵絣による表情豊かな名古屋帯を合わせております。
ベースとなったお着物はオーソドックスな泥染の
深い黒褐色地に経緯絣にてシンプルなお柄を
織りあしらった、落ち着いた印象の奄美絣の大島を。
さらり、するりと肌に心地よい大島紬に
薄手ながら節糸が浮き沈みする素材感のある帯を
合わせる事で、異なる『織』の表情と『絣』の
奥行きある表現を着姿でお楽しみいただける事でしょう。
【 商品の状態 】
お着物、帯共に未仕立ての新品となっております。
【 絣について 】
織物の技法の一つで、先染めで染分けた糸
(絣糸:かすりいと)を経糸か緯糸、または
その両方に使用して織り上げ、文様を表す技法。
糸で縛って防染するなどの方法であらかじめ染め分けた
絣糸を経糸に使用するものを経絣(たてがすり)、
絣糸を緯糸に用いたものを緯絣(よこがすり)、
絣糸を経糸・緯糸の両方に使用したものを
経緯絣(たてよこがすり)と呼ぶ。
これに類した織技は東南アジアをはじめ世界各地にみられ、
マレー語・インドネシア語で「縛る、括る」を意味する
「イカット(ikat)」と呼ばれている。
【 大島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
鹿児島県の奄美大島を中心に作られている織物。
世界三大織物にも数えられ、織る前に糸を染める先染、
手織りの平織、絣合わせをして織上げたものは
「本場大島紬」の名で伝統工芸品に指定されている。
しなやかで軽く、シワになりにくいという特徴がある。
手紡ぎの糸を、「テーチ木」(車輪梅)という
奄美エリアに生息する植物の煎汁液と、
鉄分を含む泥土でこげ茶色に発色させ、
手織りする伝統的技法が主だった染色方法。
藍、白、色大島などもある。
大島紬は独特の絣使い(細い点)と先染め、製法等限られた
条件の中で約84種類があり、染色別が6種類、糸の配列による
組織別14種類をかけ合わせて作る
【 紬着尺 】
絹100%
長さ12.5m
内巾:約37.5cm(最長裄丈約71cm 袖巾肩巾35.5cm)
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
【 付属証紙 】
経済大臣指定伝統的工芸品・本場大島紬
本場奄美大島紬織物協同組合の証紙
古代染色純泥染の証紙
製織:前田紬工芸
【 名古屋帯 】
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
柄付け:お太鼓柄
おすすめの帯芯:綿芯「松」
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[ 袷 ]
地入れ3,300円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ3,300円+衿裏2,200円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
【 名古屋帯 】
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「松」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,100円※綿芯「松」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,100円※綿芯「松」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+2,200円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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