商品番号:1511546
【 仕入れ担当 中村より 】
日本工芸会の正会員でもある、城間びんがた工房16代目【 城間栄市 】氏。
城間栄順氏のご子息として紅型を学ばれた栄市氏によって染め上げられた、
琉球紅型九寸名古屋帯をご紹介致します。
気に入ったお色柄は、二度三度と出会うことがなかなか難しいものでございます。
高度な技術と卓抜したセンスが見事に融合した、おしゃれな染帯です。
栄順氏から受け継いだ栄市氏ならでは、琉球紅型の力強さが感じられる素晴らしい染めあがりです。
ご年齢を問わずその紅型の美しさを永くご堪能頂ける逸品でございます。
人気の高い海の意匠を表現した一条!
紬や御召と合わせて、着姿の印象をグッと琉球テイストに魅せてくれる
紅型帯ならではの風情をお楽しみ下さいませ。
【 お色柄 】
最高のきものを作るには、最高の素材から。
良い生地は、染め通りの良さ、そしてなにより着心地が違います。
本作には、繭から生地まで一貫した最高級品「松岡姫」が用いられております。
山形県の庄内地方は、農作物に非常に恵まれており、
蚕の育成に必要な条件を、完璧なまでに備えております。
恵まれた風土で育った蚕は、粒ぞろいで均一。
汚れや不良品が少なく、さらにその中でも最高品質なもの…
それが「松岡姫」なのです。
その松岡姫使用の縮緬地は触れていただくとすぐにその質の良さをおわかりいただけることでしょう。
シボ感のある縮緬地は青色に染め上げて、
「ゴマアイゴ」と銘打たれたお柄を表現しました。
城間さんらしい海をモチーフにした、
ハイセンスな一条に仕上がりました。
【 城間栄市について 】
琉球王朝時代より、その伝統の技が引き継がれてきた紅型。
絵師が図案を描き、彫り師が型紙を彫り、それを紅型三宗家と言われる
「城間家」「知念家」「沢岻家」を中心とした染め師が完成させる
という形態で匠の技が守られてまいりました。
廃藩置県や第二次世界大戦といった歴史の波によって一時、
紅型の技は消え去ろうとしていました。
終戦後、その技の復興に努めた中心人物は、
戦禍を逃れた城間家の城間栄喜氏と知念家の知念績弘氏でした。
廃材の中から、「宗家」の名にかけて琉球王朝の彩りを
蘇らせるその苦労と情熱は、想像するだけでも胸が熱くなります。
城間栄市氏は、その城間栄喜氏の孫として生まれました。
幼い頃より、父・城間栄順の背中を見て育ち、
一度は途絶えた幻の技法「紅入藍型(びんいりあいがた)」を復興するなど
精力的な活動を続けておられます。
平成27年の日本伝統工芸展においては、「日本工芸会新人賞」も受賞されています。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100% 長さ3.6~3.7m(お仕立て上り時)
白生地には、伊と幸ブランドの松岡姫使用特選浜ちりめん地を用いております。
※おすすめ帯芯:突起毛綿芯
六通柄
◆最適な着用時期 9月~翌5月(秋単衣から袷に)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 街着、お食事、ショッピング、行楽などのカジュアルシーンに。
◆あわせる着物 小紋、色無地、御召、紬
★名古屋仕立て(税込10,450円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+2,750円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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