商品番号:1511061
【 仕入れ担当 田渕より 】
夏の織物の最高峰といえば…
『宮古上布』『越後上布』、そして『喜如嘉の芭蕉布』。
琉球の染織作品の中、とくに自然布の中で、
最も有名で憧れの方も多いでしょう。
お着物好きなら一度は手にしてみたい夏織物の極み。
平良敏子氏亡き今、その流通は激減し、
未仕立て新品でのご紹介が困難となっております。
今回はとりわけハイセンスな作品を偶然見つけてまいりました。
次回のご紹介はお約束出来ません…
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
心地良いシャリ感に、自然の恵みを感じる節の感触…
まさしく命を織り込んだ至極の布といえるでしょう。
糸の風合い豊かに、織り上げられたのは、
シンプルに織りだされたアケーズ(蜻蛉)の意匠。
夏の風情を感じられる、創造性豊かなお品です。
平良敏子さんの娘様、美恵子さんに現地でお話を伺った際、
とても心に残った言葉を美恵子さんに変わって皆様にお伝え致します。
それは芭蕉布の真実を、お客様に伝えて欲しいという美恵子さんの想いでした。
芭蕉布は絹などに比べると「不完全な織物」という事です。
経年変化により、色彩は深くなりますし、
乾燥にも弱く縮みやすいという特徴が御座います。
その事をしっかりと理解して頂き、ある種の「覚悟」を持って欲しいというお話しが印象的でした。
その上でお締めになる方の傍で、末永く大切にご愛用いただけたなら、
これほど嬉しいことはございません。
お手入れに関しては何なりとご相談下さいませ。
自然布の最高峰、芭蕉布。
どうかこの機会をお見逃しなくお願いいたします。
【 芭蕉布について 】
喜如嘉の芭蕉布
文部科学大臣指定重要無形文化財(1974年4月20日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1988年6月9日指定)
糸芭蕉から採取した繊維を使って織られた布。
日本の別名は「蕉紗」。
沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、
その名の通り植物の糸芭蕉を原料として
織り上げられ、沖縄本島の北部に位置する
大宜味 (おおぎみ) 村の喜如嘉 (きじょか)が
主な産地である。
1972年、沖縄が日本に復帰すると同時に、
芭蕉布は県の無形文化財に指定され、かの平良敏子氏が
その保持者としての認定をうけた。
1974年には大宜味村喜如嘉の芭蕉布が
国の重要無形文化財に指定された。
糸芭蕉の繊維は麻より繊維が堅いため軽く張りがあり、
風通しが非常に良く、衣類が肌にまとわり付くこと無く、
一層さらりとした肌触りとなるため、猛暑で夏の長い、
亜熱帯気候の沖縄に最適な織物である。
芭蕉布の原料となる糸芭蕉は、3年ほどかけて
人の背丈を超える大きさになったところで
やっと採取可能な状態となり、1本の糸芭蕉から
20グラム程度という極僅かな採取量である。
1反の布を織るには200本の糸芭蕉が必要とされる。
経緯共に手績み芭蕉糸100%
長さ約3.65m(お仕立て上がり時)
おすすめの帯芯:夏綿芯
六通柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、お出かけなど
◆あわせる帯 小紋、織の着物など
※帯地の特性上、手縫い仕立てのみとさせて頂きます。
また撥水加工はおすすめしておりません。
★名古屋仕立て(税込13,750円※帯芯代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込17,050円※帯芯代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込17,050円※帯芯代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態ですが、
裏地は付けないことをおすすめ致します。
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