商品番号:1509020
(税込)
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【 仕入れ担当 更屋より 】
首里の織物だけが持つ独特の尊さや気高さ、美しさ。
琉球の王家の格式を誇る花織衣。
大変に高度な技を要する織物でございます。
証紙等はございませんが、手織りに見られる浮かびあがる美しい花の間隔、
目利きならではのお値打ち価格にてご紹介いたします。
一反一反に熱意と愛情を注ぎ込んで生み出される幸せな一枚。
どうぞこの機会をお見逃しなくお願いいたします。
【 お色柄 】
地色は黄土色とくすみがかった水色の縞文様を基調として。
そのしなやかな地に繊細な花織による斜め格子が織り込まれました。
少しの光の加減やちょっとした所作にて、
ふわり、本当に美しく花織が浮かび上がります。
厳密な計算によって考えられる図案の美しさもさることながら、
複雑な花綜絖を完全に自分のものとしなければ、
絶対に織り上げられない手技の確かさが光る逸品です。
数ある花織の中でも、最も優美かつ洗練されているのが首里花織。
伝統的で骨太な読谷山に、進取の気性に富んだ南風原、
彩りの美しさや織りの細かさを特長とする与那国…
それぞれにそれぞれの良さがございますが、
実際的なご着用を考えてのお品でしたらやはり、
現代に通じるハイセンスをもった首里花織が一番です。
海を渡り伝来した世界の文化が、
琉球特有の美意識や風土と溶け合い、日本の新しい伝統として実を結ぶ…
壮大な歴史を背景に感じさせてくれる美しき織物です。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 首里花織について 】
15世紀頃から琉球王府の首都として栄えた首里。
そこでは、高貴な人々の衣装として、美麗な織物が数々織られてまいりました。
現在はそれを総称して「首里織」と呼んでおりますが、その技法の種類は豊富で、
デザインも実に多彩なものでございます。
首里花倉織、首里花織、首里道屯織、首里絣、花織手巾、煮綛芭蕉布、ミンサー…
これだけ多くの種類が存在する、首里王朝の華麗なる織物の世界。
かつての王府下で発展した、美しい織物たち。
洗練された高い水準であることに間違いはございません。
読谷村の花織のように下糸を浮かせて花を織るのではなく、
与那国の花織のように表も裏もないように「花」を織り込んで、
紋が浮かびあがるように文様が表現されております。
【 首里織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(1983年4月27日指定)
「首里の織物」として沖縄県の重要無形文化財にも
指定を受けている。
※1998年に重要無形文化財に指定されたが、
2022年3月に保持者・宮平初子の死去により
指定が解除、2023年に改めて再指定された
琉球王国の城下町として栄えた首里の地で
織り継がれてきた絣織物と紋織物の総称。
分業せずに全工程を手作業で一貫して生産する
少量多品種の形態を取っている。
首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織、
花倉織、ムルドゥッチリ、手縞(てじま)、
煮綛(ニーガシ)芭蕉、花織手巾(ティサジ)
がある。
特に花倉織と道屯織は、首里王府の城下町として
栄えた首里のみで織られる王族や貴族専用の織物で、
花倉織は先染め紋織物、黄地、水地、紺地などの
無地や濃淡の配色が主流。
道屯織は琉球王朝時代には男性衣として用いられたが、
現在では着尺帯や小物類に使用されている。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
身丈(背より) | 160cm (適応身長165cm~155cm) (4尺2寸2分) |
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裄丈 | 66.5cm(1尺7寸6分) |
袖巾 | 33.5cm(0尺8寸8分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68.5cm(1尺8寸1分) 袖巾34.5cm(9寸1分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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