商品番号:1489494
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
美術品の域に達した幻の作品として
今後その希少価値はますます高まることでしょう。
2017年10月24日、惜しまれつつもその永き生涯を終えられました、
今日の江戸小紋の礎を築き、1978年に人間国宝に認定された
小宮康孝氏による逸品をご紹介致します。
なんと今回未仕立て品と奇跡的に入荷することができました。
しかもお色柄も抜群の逸品。
今回狭巾のため大変なお値打ち価格で敷いてきました。
出会いの一枚を、どうかお見逃しなくお願いいたします。
【 色柄 】
しなやかなちりめん地を、穏やか松葉色に染め上げ、
なんとも細やかな鮫に丸のお柄を染め上げた作品でございます。
洗練された迫力を感じさせる仕上がりでございます。
合わせる帯で、どのような場所にでもお召いただけますので、
出番の多いお着物に必ずやなるかと存じ上げます。
【 小宮康孝について 】
染工場に生まれた小宮さんは、区立上平井小学校卒業して以後、
父の康助さん(昭和30年重要無形文化財江戸小紋保持者認定)のもとで
江戸小紋染色に修行に励み、父親の技術を完全に受け継ぎました。
修行の中で、優れた小紋染めをするためには、型紙や染料の研究が必要だと感じ、
その研究に精力をつぎ込み、紋様、図柄の細かい、色あざやかな小紋染めの製作に成功しました。
手がけた小紋柄は100種類以上にものぼり、「花鳥風月」
「大根」「傘」「亀」「小桜」「煙草入れ」など
多種多様な柄がございます。
「型紙を滅ぼしちゃいけない。それが江戸小紋の基本で、根本。」
古きを知り、今にこだわる。
それが未来への動きとなる。
作品を作り続け、江戸小紋に関わる多くの技術を守ることでを使命とされている、
小宮家ならではの創造性豊かな江戸小紋はいつの世も変わりなく普遍の人気を誇ります。
また2018年7月にはご子息の小宮康正さんが人間国宝にもなられました。
同じ分野で三代連続の人間国宝認定は初だそうです。
【 経歴 】
1925年 東京市浅草区象潟町に、父康助の次男として生まれる
1938年 葛飾区立尋常小学校卒業、父康助のもとで修業を始める
1942年 関東工科の電機科(定時制)に通う
1945年 戦災で住居板場を失う
1947年 板場を再建する
1950年 今まで使ってきた合成染料を見直し質の良い染料に切り替える
1960年 第7回伝統工芸展 江戸小紋「蔦」初入選
1963年 日本工芸会正会員となる
1967年 和紙の研究開始
1977年 日本橋三越にて「小紋百柄展」開催
1978年 重要無形文化財江戸小紋技術保持者に認定
1988年 東京都近代美術館工芸館「ゆかたよみがえる展」 開催
1997年 第4回かいつしかゆかりの美術家展
「江戸小紋小宮康助・康孝・康正三代展」開催
1998年 勲四等旭日小綬章受章
2001年 東京都名誉都民となる
2011年 葛飾区天文の博物館にて「小宮家のわざと人」 展開催
2017年 10月24日没、91歳
絹:100%
長さ:12.7m 内幅:34.5cm(裄最大約65cm)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お茶席、芸術鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,650円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
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