【 仕入れ担当 田渕より 】
絹布の上に広がる素晴らしき世界。
刺繍と染めの見事な融合美をご堪能頂ける、
贅沢極まりない汕頭刺繍訪問着のご紹介です。
雅やかなお柄ゆきと、工芸味溢れる作品は、
通のお方にもきっとお喜びいただけることでしょう。
お目に留まりましたらどうぞご覧くださいませ。
【 お色柄 】
穏やかな灰青を基調とした絹地に広がる、風雅な茶屋辻の意匠。
絹地を覆い尽くすように贅沢に描かれたその上には、
さらにまた手間暇のかかった刺繍のあしらい…
平面調の友禅と立体的な刺繍の融合。
友禅の上を一刺し一刺し、心を込めて。
友禅の上から刺繍を込めることで、
刺繍のみのお柄とは異なり、
立体感がありつつも地色と溶け合うように馴染む仕上がりに。
これほどの大作、完成させるまでに
いったいどれほどの時間がかかったのでしょう…
職人さんの美へのこだわりが自ずと伝わります。
この趣きある素晴らしい風合いを画面上でどこまでお伝えできるかわかりませんが、
自信を持っておすすめできる素晴らしい一枚です。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
仕付け糸も付いたままの美品で、お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【スワトウ刺繍(汕頭刺繍)について】
スワトウとは、中華人民共和国の沿海都会の広東省汕頭(SWANTOU)という地名から由来する名称。
この地を発祥とする刺繍技術であり、その歴史は100年以上遡るとされております。
広東省を含め、湖南省、江蘇省、四川省などは、古くより手製刺繍の伝統産地
でもあり、もともとその刺繍技術のレベルの高さには定評が御座いました。
その後、清の時代にイタリアやベルギーから渡来した宣教師たちがヨーロッパの
刺繍技術を伝え、それが中国の古来刺繍技術に取り入れられ、
今のスワトウ刺繍に発展してきたと言われています。
スワトウ刺繍は「オープン・ワーク(切り抜き刺繍)」の一種で、糸を引き抜いたり
布地を切り抜いたりして、デザインの一部を透かした刺繍技術。この引き抜き法の
刺繍を、引き抜くという意味のドローンから「ドローン・ワーク」とも呼ばれております。
針とはさみ、竹でできた刺繍枠を使用し、熟練職人が一針一針縫い上げ
小さな作品でも仕上げるのに数十日かかることも…
今では職人の数も減少し、量産の難しい貴重なお品となっております。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
◆八掛の色:柳鼠色
身丈(背より) | 149cm (適応身長154cm~144cm) (3尺9寸3分) |
---|---|
裄丈 | 62.5cm(1尺6寸5分) |
袖巾 | 32.5cm(0尺8寸6分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 24cm(6寸3分) |
後巾 | 28.5cm(7寸5分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈72.5cm (1尺 9寸 1分) 袖巾36.5cm (9寸 6分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、音楽鑑賞、食事会、レセプションなど
◆あわせる帯 袋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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