商品番号:1549109
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
織物通ならばご存知、夏の織物の逸品クラス
【 越後上布 】らしい色使いの八寸名古屋帯のご紹介です。
経(たて)・緯(よこ)糸とも青芋の手績みの糸を用い、
いざり機で織った、重要無形文化財指定技術使用の特選品。
その希少性は通ならば語らずともおわかり
いただけることかと存じ上げます。
ごくごくシンプルな表情に織り上がっており、
夏のカジュアルスタイル、特に同様の上布や
自然布のお着物、小千谷縮、壁上布などの
織のお着物と相性が良いことでしょう。
【 お色柄 】
麻繊維独特のハリのある地風の帯地に、経糸に
黒と生成りの濃淡の配色で地紋のような段違い状の
網代市松がリズミカルに織り出されております。
かざらない、その意匠。
素材の持ち味を最大限に伝える意匠構成が、
和姿をすっきりと演出してくれる事かと存じ上げます。
【 重要無形文化財 越後上布 について 】
産地:新潟県魚沼地方
重要無形文化財総合指定第1号
ユネスコ世界無形文化遺産指定
現在では新潟県南魚沼市、小千谷市を中心に生産される
苧麻(ちょま、からむし)を原料とする織物
新潟県魚沼地方では、湿度の高い雪国の自然環境、
風土が麻織物の生産に適していたため、古来より
農閑期の冬仕事として、受け継がれており、
その歴史は非常に古く、1200年前の奈良時代
天平年間に織られた麻布が正倉院の宝物として
保存されている。
江戸時代には幕府御用となり、天明から文化期の
最盛期には 年間20万反もの生産高に及ぶ
一大産業であった。
明治時代以降は近代化とともに工業化が進み
古来からの 形態で生産される製品が激減。
貴重な技術を絶やさぬため、小千谷と塩沢の
両産地によって技術保存協会が設立。
後、1955年(昭和30年)5月12日に
国の重要無形文化財総合指定第1号に指定された。
また、2009年(平成21年)9月30日に、
ユネスコ(国際連合教育科学文化 機関)の
無形文化遺産に登録。
日本の染織技術としては第一号となる。
越後上布の素材である糸は、まず苧殻を抜き、
上布の原料となる皮の肉質をそぎ落として
繊維だけを取り、それを爪と指先で裂いて
より合わせてつくる。
緯糸は一反分を仕上げるのに約3ヶ月、
経糸は7ヶ月かかる。
糸作りのできる職人が減り、現在重要無形文化財の
認定を受ける「越後上布」の年間生産反数は
ごくわずかとなった。
越後上布・小千谷縮布の重要無形文化財指定要件は下記
一、すべて苧麻を手績みした糸を使用すること
一、絣模様をつける場合は手くびりによること
一、いざり機で織ること
一、しぼとりをする場合は湯もみ、足ぶみによること
一、さらしは雪晒しによること
麻:100%
こちらの帯は長尺ですので、仕立て上がりの長さを3.8mまでご指定いただけます。
※ご指定のない場合は弊社標準の約3.6mで仕立て上がります。
経、緯糸とも青芋の手積み
織機:いざり機で織ったものである。
※自然布の性質上、繊維の軽い毛羽立ち、フシによる凹凸、組織の変化、
色の濃淡などございます。風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
【 付属証紙 】
越後上布・小千谷縮布技術保存協会の証紙
製織:上村昭一
◆最適な着用時期 7月、8月の盛夏の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事、お稽古など
◆あわせる着物 小紋、夏の織のお着物、上布、自然布のお着物 など
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