商品番号:1538575
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
布地自身がそよ風と一体化するかのような、
ひんやりと繊細な、琉球王府の夏の美しき絹衣。
通常の花織よりも流通量が少ない希少品、
首里の花倉織の逸品をご紹介いたします。
遠目には本当にシンプルに見える布地。
お色の一切は排し、あくまでも織り技法だけによる趣向。
ですが近づきますと、どれほど凝った織物であるか思わず息をのむほどのもの。
ぜひともお手元にてご覧いただきたく思います。
【 お色柄 】
ふうわりとほのかな光沢をはらむ…藤色を基調とした地。
実に繊細な表情で透かし織りがあらわされて…
透明感のあるスタイリッシュな着姿を演出する、
さりげなくも美しいひと品に仕上がりました。
さすがは暑い土地のお召しものだけあって、
目にも肌にも、最高の着心地を楽しませてくれます。
高度な技を要する、珠玉の織。
着ているのを忘れてしまうほどの、軽やかな仕上がり。
なぜここまでに私たちの心を揺さぶるのか…
その答えは、皆様にみつけていただければと願っております。
心を込めて、お届けさせていただきます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 花倉織について 】
もともと花倉織は、琉球の王家専用の、格式を誇る夏衣でした。
花のかたちを浮かびあがらせるとともに…
部分的に糸の密度を変えることで、
生地に透け感を演出するのがその特徴です。
実に高度な技を要する織りもの。
この絽目を織り上げる為にどれだけの手間が掛けられておりますかというと、
糸の本数は同じなのに絽目を出すということは、
この透かし織り部分の糸を圧縮し、二本の糸を一本にし、
そして均一に力をかけて織り上げて…
織り手の技と、首里花倉織だけが持つ独特の尊さ、気高さ、美しさ。
ここまでの、類まれなお色使いの作品には本当になかなか出会えないものです。
【 首里織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(1983年4月27日指定)
「首里の織物」として沖縄県の重要無形文化財にも
指定を受けている。
※1998年に重要無形文化財に指定されたが、
2022年3月に保持者・宮平初子の死去により
指定が解除、2023年に改めて再指定された
琉球王国の城下町として栄えた首里の地で
織り継がれてきた絣織物と紋織物の総称。
分業せずに全工程を手作業で一貫して生産する
少量多品種の形態を取っている。
首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織、
花倉織、ムルドゥッチリ、手縞(てじま)、
煮綛(ニーガシ)芭蕉、花織手巾(ティサジ)
がある。
特に花倉織と道屯織は、首里王府の城下町として
栄えた首里のみで織られる王族や貴族専用の織物で、
花倉織は先染め紋織物、黄地、水地、紺地などの
無地や濃淡の配色が主流。
道屯織は琉球王朝時代には男性衣として用いられたが、
現在では着尺帯や小物類に使用されている。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
※居敷当無し、背伏せ付き
高島屋扱い品
身丈(背より) | 160cm (適応身長165cm~155cm) (4尺2寸2分) |
---|---|
裄丈 | 66.5cm(1尺7寸6分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 25.5cm(6寸7分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈67.5cm(1尺7寸8分) 袖巾34cm(9寸0分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 単衣(5月下旬~6月、9月~10月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、芸術鑑賞、観劇、お出かけ、お食事など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
この商品を見た人はこんな商品も見ています