商品番号:1538444
(税込)
【 仕入れ担当 更屋より 】
力強さの中に含まれる穏やかさ。
伸びやかでありながら確実に踏襲された技とその趣…
故・城間栄喜氏の愛弟子として腕を磨いた紅型女流作家『藤村玲子』氏。
残念ながら2015年1月、79歳にてお亡くなりになられた氏の型を譲り受け、
『玉那覇清』氏が苦心の末、復刻されたお品でございます。
藤村氏の型に、玉那覇清氏の色彩感覚。
本品は生地からこだわった一品。
さらりと肌触りの良い小千谷紬地に染め上げた、八寸名古屋帯のご紹介です。
気に入ったお色柄は、二度三度と出会うことがなかなか難しいものでございます。
お目に留まりましたらどうぞお見逃しなくお願いいたします。
【 お色柄 】
帯地にはさらりと軽やかな小千谷の紬地を使用。
程よいハリ感と軽やかな風合い…
染付きよい象牙色の地にはには大胆な菊の意匠が表現されました。
豊かな彩りが瑞々しく、ふんわりと水分を含んだような、
絶妙なグラデーションが意匠に奥行きを感じさせます。
ひとつひとつの丁寧な手作業と、刺繍や金箔などを使わずに、顔料の発色の鮮やかさと型のデザイン性だけで勝負した紅型。
妥協の許されないほんものの仕上がりをどうぞお手元でじっくりとお確かめください。
【 藤村玲子 琉球紅型復刻について 】
こちらは故:城間栄喜氏の愛弟子として腕を磨いた
紅型女流作家、2015年1月、79歳にてお亡くなりになられた
【 藤村玲子 】氏の型を譲り受け、玉那覇清氏が
苦心の末、復刻されたお品でございます。
---------------
師、城間栄喜に多くのことを学びました…
紅型の色出しには時間をかけて、納得のいく色を心がけていますが、
満足のいく色はなかなか出ません。
先達の残してくれた紅型の伝統的な技法には頭の下がる思いがします。
藤村玲子氏談
---------------
紅型の第一人者として知られる藤村玲子氏。
ご紹介をしたくても、中々お目にかかることが出来ない…
それもそのはず、
氏の作品に対する厳しい姿勢故に作品の数が極端に少ないのです。
それゆえニーズも高く このたびその型が復刻され
清布びんがた 玉那覇清氏によって染め上げられました。
紅型の第一人者として知られる藤村玲子氏。
澤地久枝著「琉球布紀行」のなかで、
「城間栄喜をおじさん、栄順をにいさんと呼んだ日を持つ藤村玲子氏は、
現在の紅型作家の頂点にいる作家であり、寡作という言葉は
この人の為にあるように、作品の数は少ない。厳し過ぎるほどの
制作姿勢の結果である。」と評されるほどご自分の作品に
心血を注いでおられた方でございます。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
六通柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、芸術鑑賞、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
この商品を見た人はこんな商品も見ています