商品番号:1538441
(税込)
【 仕入れ担当 更屋より 】
白砂青松の景色、豊穣の大地…
穏やかに吹き抜ける風と共に、ゆったりと流れる時の中、その優しい彩りと、豊かな質感が生み出されます。
やわらかな抑揚のウチナーグチでそれらは、清ら布(ちゅらぬぬ)と呼ばれます。
1998年に沖縄県から伝統工芸製品の指定を受けた、非常に高度な手織技法を必要とする、八枚綜絖の「喜屋武八枚(きゃんはちまい)」の花織紬をご紹介いたします。
花織は沖縄の各地で織られていましたが、いずれも戦争によって壊滅的な打撃を受けました。
一度途絶えた伝統は、戦後になって復興に取り組んできた人々の地道な調査と研究によって現在に甦りました。
シンプルに織りの風情をお楽しみいただきたい…
お手元でご覧いただければ、一層その美しさを実感いただけることでしょう。
どうぞお見逃しないようご覧くださいませ。
【 お色柄 】
シックな江戸紫色で織りなされた絹地。
その地は、光を受けてつやつやとした絹艶を放ちます。
織り意匠では地色の淡藤色と暗紅色の色糸を用いて
絹本来の美しい光沢を放つ二色の糸が経緯ともに交互に織り込まれ、
一糸の乱れもなく、実に規則正しく、繊細細緻な浮き織りとなっております。
光の所作で色味の印象が変わり、着姿となればその色彩変化は本当に美しいもの。
糸を浮かせて作る小さな点で、さまざまな紋様を織り表す花織は、一目でそれと分かるほどに特徴的。
浮糸部分は絹の艶やかな光沢が感じられ、見る角度によって華やかに煌めきます。
遠目にはシンプルな格子模様に見えるような、それでいて、近づいたときにはハッとする。
表だけではなく裏も美しく、多色を用いた花織とはまた別の…
感性に響くような高貴さと、洗練された面持ちでございます。
「んじゃりがな 分かち布なする女 花んやしらみん織どさびる」
もつれた糸を切らずに一本の糸に解きほぐして、布にしてみせましょう
女ですもの、難しい花織でもやしらみ織(紋織)でも織ってみせましょう
どんなにもつれた糸でも解きほぐす位の忍耐と辛抱強さ。
花織の織り手さんには、心の強さがございます。
沖縄人の強くあたたかな精神とともに…
美しいく花開いた布を、豊かな心で楽しんでいただきたく存じます。
まさに織りの宝。
琉球紅型の帯なども、美しく映えることでしょう。
その他無地紬と同様に着こなしていただけ、帯合わせも本当に楽しくなります。
洋装の方が多いシーンにも、日常のワードローブの一枚として。
肩のはらない、でもシンプルすぎずこだわりをしっかりと魅せつける。
絶妙なバランスの仕上がりでございます。
職人さんの気持ちや伝統的な技法がたっぷり詰め込まれていると思います。
一瞬で心に刻まれたこの”美”。
一期一会のこの機会に、どうぞご検討くださいませ。
【 南風原花織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(2017年1月26日指定)
沖縄県伝統工芸品(1998年認定)
沖縄県島尻郡南風原町を中心に生産されている工芸品。
裏表のない「両面浮花織」が主流で、ヤシラミ花織、
クワアンクワアン織り、タッチリーなど、産地独特の
名称があり、多彩な花糸で表現されるその模様は
美しく、図柄に立体感があり華やかな印象。
南風原花織では8枚ほど(多いものは10枚)もの
綜絖を順番に操作、図柄を浮かび上がらせるため
大変複雑で職人の腕が問われる。
喜屋武八織、照屋花織など独自の花織、
浮織の技法を確立している。
南風原花織の染色は、県内で採取される琉球藍、
福木、テカチ染等の植物染料を、化学染料については、
絹は酸性染料、木綿はスレン染料、反応染料、
直接染料が用いられる。
綿100%
長さ約12.4m 内巾37cm(最長裄丈約70cmまで 最長袖巾肩巾35cmまで)
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[ 袷 ]
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ3,300円+衿裏2,200円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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